新潟県中越沖地震チャリティー バレエガラコンサート@奈良 (1)

8月24日(日) 15:00〜 なら100年会館

はるばる奈良まで行ってきた。(遠かった〜) 京都からJRだと、運良く快速に乗れれば40分なのだが、普通だと約1時間、時には1時間20分近くかかってしまうこともある。京都まで新幹線を使わないとその分は安いのだが、接続が良くない場合もあり、本当に運次第(?)な場所である。奈良駅はまだ改修中だが、思ったより新しくてきれいだった。多分、2010年の平城遷都1300年祭に向けて準備中なのであろう。今まで車でしか行ったことがなかったので、やはり遠路という感じである。1300年祭までにはもう少しアクセスを便利にしてほしいものだ。

なら100年会館は、JR奈良駅のすぐそば。駅構内から建物が見える。比較的新しいホールできれいであったが、座席と床が木製で、座った時や、身体を動かした時の音が上演中少し気になった。
ここは、公演内容に応じて客席を変化させられるようになっており、M列グループとかだったので(HPの座席表参照)後の方かと心配したが、J・K列から始まっていて、すごく舞台が近くて見やすかった。でも、両端は空席になっており、2階席もかなりガラガラな印象だった。なぜこの会場なのだろう。大阪や神戸ならもっと集客もいいのに。(私も行きやすいし)

<第一部>
( 開会式 → なし)
1. くるみ割り人形(パ・ド・ドゥ)  アリヤ・タニクパエワ(ウィーン国立歌劇場)、ミハイル・マルテニュク(クレムリン・バレエ)
 
タニクパエワは小柄で可愛らしいダンサー。白に金糸、銀糸の入った美しい衣裳で、踊りもなかなかしっかりしていた。マルテニュクは、臙脂色の上着。彼はあまり背が高くないので、サポートが大変そうで、リフトで少しフラついたところがあった。このグラン・パ・ド・ドゥは少し長いと(いつも)思う。全幕だとカヴァリエがクララ(金平糖の精)をリフトしたりするので王子の負担が少ないが、ガラで二人きりだと、王子は結構大変だと思う。のっけから、しっかりアダージオ、各ヴァリエーション、コーダと完全なグラン・パ・ド・ドゥで長いので、他にもパ・ド・ドゥ演目が多いから、どれだけ時間がかかるのだろうと思っていたら、それは大きな当てはずれに終わってしまった。

2. シェヘラザード  高橋 晃子(ロシアクラシックバレエ・アカデミー)、イリヤ・クズネツォフ(マリインスキー劇場)

もう、これは世界一のペアを何度も見ているので、私にとっては普通に語ってはいけない演目なのだが。(笑) 高橋晃子はなぜか金髪のロングヘアーで、トルコブルーの衣裳だが、何だか動きが硬いかな、と感じる。クズネツォフは、例の金の奴隷の衣裳なので、どうも分が悪いようだ。彼は、こうして髪を纏めるとなかなか美男子で、特に高い鼻の線がきれいで横顔が美しい。ただ、あの衣裳だともう少し身体を絞った方がいいのでは?と思ってしまう。高橋晃子は、ゾベイダ役をよく踊り込んでいるのだろうか?先日のワガノワ・バレエ・アカデミーの少女の方が技術的には良いような気がしてしまった。二人の踊りが、パの繋ぎなどちょっとぎこちなく感じ、これは、王の留守の間にこっそり王の愛妾と奴隷が愛欲に耽る話なのに、それが全然見えてこないな、と感じた。まぁ、ガラだし初日だからしかたないのかもしれないが、二人の間にドラマは感じられなかった。 

3. ライモンダ  ガリーナ・ステパネンコ、アンドレイ・メルクリエフ(共にボリショイ劇場)

メルクリエフは、白いマントを翻して踊り、とてもカッコよかったが、やはりはあまり長身ではないので、貫禄のステパ姐さん相手では、サポートがやや大変そうに見えた。ステパネンコは本当に久しぶりに見た。2006年のボリショイ来日時に来なかったので、2003年の世界バレエフェス以来だろうか。相変わらずのテクニックは素晴らしかったが、アダージオだけだったので少し不満が残った。完全なGPdDを見たかったな〜

4. Lady in Red    オクサナ・クチュルク(ボルドーオペラ座)
 (振付:ユーリ・ペトゥホフ  音楽:アントニオ・ヴィヴァルディ)

プログラムには「赤の肖像〜Portrait in Red」となっていた。タイトル通り赤いロングドレスで椅子に座って踊り始めるクチュルク。バックの照明も赤い。手を打ち合わせたりしながら、ヴィヴァルディの四季(夏)に合わせて踊る。久しぶりに見て踊りに成長の跡が見られるな〜と感じた。堂々としており、美しさにも磨きがかって、素晴らしいダンサーになっていた。ボルドーオペラ座の来日は滅多にないので、またミハイロフスキーの仲間ともっと踊ってほしいな〜と思うが、ジュドさんが手放さないのだろうな。 

5. バラの精  さいとう 美帆(新国立劇場)、アントン・コルサコフ(マリインスキー劇場)

さいとうさんは可愛らしい少女で、踊りもなかなか良かったが、椅子が小さくてちょっと淋しい。コルサコフは、まるで西洋絵画に出てくるレトロな美少年のような顔立ちだが、ちょっとふっくらしていて、踊りにもう少しキレがあるといいのにな、という感じ。ジャンプの高さももう少しあるといいのに、やや重さを感じる。真っ赤な衣裳のバラだった。

6. 白鳥の湖(2幕)  シリル・ピエール、ダリヤ・スホルコワ(共にミュンヘン・バレエ)

ピエールの王子は、カーキ色に赤いアクセントの入った軍服のような衣裳で、プティ版「コッペリア」の軍人さんを思い出してしまった。スホルコワは顔が小さく、ピエールと重なると、彼の顔が縁取りになってしまうほど。白鳥の衣裳は切り替えラインが美しい。アダージオのみで、コール・ドもないのでちょっと淋しかった。リフトの時、オデットが逆さまにならないのはちょっと物足りない。二人の踊りは美しかったと思うが。

7.眠れる森の美女  寺島 ひろみ(新国立劇場)、アンドレイ・メルクリエフ(ボリショイ劇場)

著作権の承認が間に合わなかったらしくチャイコフスキー・パ・ド・ドゥから変更の演目。寺島姉妹は私には区別が難しいが、可愛らしいオーロラに、ハンサムなデジレ王子の組合せで楽しめたが、やはりアダージオのみだったのが不満であった。

8.カルメン  フィリピエワ シドルフスキー

黒いロングドレスのフィリピエワ、黒いロングスカートのような衣裳のシドルフスキー、共にキレのある踊りで、モダンぽい振付のフィリピエワは初めて見るが、とってもカッコイイ。第1部では、これが最も気に入った演目だった。

9. 白鳥  イーゴリ・イェブラ
 (振付:イーゴリ・イェブラ  音楽:カミーユ・サンサーンス)

短パンひとつで向こうを向いて踞っているイェブラは初め、誰だろうと思う。最初は無音のまま踊り続ける。どちらかというと、クラシックぽい振付で大きく手足を伸ばしたアラベスクが美しい。激しい息づかいが聞こえ、いつまで続けるのかな、と思う頃、お馴染みのサンサーンスの音楽が始まる。今までの白鳥と違って、やはり雄の白鳥という感じ。静かな中にもワイルドな動きからだんだん収束していくのがやはり瀕死なのだな、と思う。2005年のスペインガラでとても評判のよかったダンサーであるが、私は見られなかったので、やっと見られてよかった。スタイルも良いし、踊りも素晴らしかった。

10. マノン(第一幕エレジー) ユリヤ・マハリナ、 イリヤ・クズネツォフ(マリインスキー劇場)

マハリナのマノンは初めて見たが、あれだけ妖艶なマハリナなのだから、もっとこの演目を見せてくれてもいいと思うのだが、マリインスキーの全幕レパートリーにあるのだろうか? この場面はガラでもあまり見ないが、音楽は沼地のパ・ド・ドゥに似た音楽だった。でも水色のドレスのマハリナは幸せそうに踊っていたから、やはり第1幕の場面なのだろう。珍しいものを見たということで、印象的な演目だった。

(休憩15分)

長くなり過ぎたので、第2部は次回に


( to be continued )

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