パリオペラ座バレエ公演「ル・パルク」 5月30日(金)     19:00〜 愛知県芸術劇場

最終日の出演者、主役はレティシア・プジョル&マニュエル・ルグリ。
それ以外は29日と同じ。

今日は1階席だったので、ルグリはよく見えたのだけれど、全体的な視野は前日の方がずっとよかった。2回目なので、1日目に見逃したところと、ルグリ中心に見てしまった。

前日のニコラはやはり運動神経抜群の体育会系若者という感じで、コゼットが飛び込んだのをクルッと回しながら受けとめるところとか、上手くこなしていた。動きもモダン演目にあっていて、きびきびと美しい。他のダンサーもそうだったが、脚が本当に高く上がる。軸足を曲げて反対の脚をあんなに高く上げるのはさぞ大変だろう。クラシックのようなテクニックはないので、あの部分が最高にテクを見せるところなのかもしれないが。(いや、最高なのはやはり、フライング・キスシーンか)

ルグリは、とってもエレガントで、やはりモダンを踊っていてもクラシックの美しい動きを彼から取り去ることはできないようだ。彼の踊りを見ていると、ヌレエフ世代のダンサーという言葉がいつも浮かぶ。
プジョルは、もともとあまり私は好みではない。テクニックは素晴らしいのだけれど、いつも仏頂面のような印象があり、エトワールとしての華にやや欠けているように思う。それと、やや小柄のせいか、大人の恋愛劇があまり似合わないような気がする。(前回の「バヤデール」よりは成長したと思うが) やっぱりオーレリーに来てほしかったな〜

「欲望」の時、ルグリが勢い余ったのか、木の台にぶつかってしまい、木の模型が大きく揺れたのでドキッとした。この日はやたらに拍手が多くて、特に「解放」で二人がキスしながらグルグル回るシーンの時拍手が起こったので、何だかバレエを知らない観客が多いように思われるのではないかと思ってしまった。名古屋以外の地域からわざわざ来ている人も多いというのに。そんなに感動したなら、スタンディング・オベーションでもやってよね。これが名古屋人のいけないところね。

というか、この公演は、名古屋の春を彩る「名古屋国際音楽祭」の一環なので、確かにバレエを知らない観客も多いのだ。音楽関係の演目がほとんどの8公演のうち、1〜2演目がバレエで、時にはバレエのない年もある。全公演の通しチケットを買う会員が優先なのだが、幸い、バレエ公演だけは別売なので、会員でなくてもいい席をゲットできるチャンスはあるのだ。パリオペ公演や、かつて名古屋にもよく来てくれたロイヤルバレエの公演はこれに組み込まれていることが多い。そうでもしないと、名古屋ではバレエだけでは観客動員が難しいのだろうから、しかたないのだけれど。

ルグリがパリオペの公演で団員達と一緒に来日するのもこれが最後らしいので淋しい。退団しても実力のあるダンサーだから、まだ引退はしないだろうが。世界中の優秀なダンサーが次々と自分のバレエ団から退団していくのが残念だ。

帰宅してから、ビデオに録ってあった「ル・パルク」を見たら、あらためて、イレールの色っぽさにドキッとしてしまった。会場でもDVDを売っていたが、海外版で、解説も多分英語(それもあまりないかもしれないし)ならまだよいが、仏語かもだし、NHKBS放送でやったものは場面や音楽の解説がついていて、これをDVDに落とした方がずっといいかもしれないと思った。

プレルジョカージュは「クレーヴの奥方」にインスピレーションを受けたらしい。これは読んでいないが、「危険な関係」なども参考にしたらしく、私は初めて見た時、こちらを連想してしまった。解説によると、庭師はキューピッドの役割なのだそうだ。なるほどね〜 主役の女性を連れて出てくるところなんて、まさにそうだ。

大分前の録画映像なのに、意外に色が鮮やかだった。やはり新しい機器はいいわね。私のイメージでは、この演目はなぜかモノクロなのである。主役女性のドレスはやはり深紅だった。あのチラシ写真はなぜあんなにオレンジ系なんだろう。

それにしてもこの演目、衣装が本当に素敵。男性の髪型も18世紀風だし。(鬘ではないが、それがまたいい) でも、何で女性もジュスト・コート?これだけはありえない。多分椅子取りゲームのためなのだろうな〜 「異性間の視察」なら、ドレス姿の女性の方がよほど魅力的だろう。
ピアノ伴奏がビデオも同じエレナ・ボネイさんだった。
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