ルジマトフ@DVD&ダンマガ

ルジマトフin Jazz


やっとルジさんのDVDが届いたので早速見た。
DVDにしては映像が少し鮮明さに欠ける。15年以上も前のロシアのテープをDVD化したのだろうからしかたないのだろうけど。

前半'EVERYTHING IS FINE'はドキュメンタリータッチで、レニングラードのライブハウスを訪れてジャズを聞いている若き日のファルフ君が見られる。最初の奥様のオルガさんも出ている。91年の制作だそうだから、アメリカに行ってきて、ジャズに触れたファルフ(や、キーロフのスタッフ)が、ジャズでバレエを踊ってみようと企画したのであろう。インタビューもあり、彼の声が堪能できたけど、ジャズバンドのリーダーのデビッド・ゴロシュチェキン氏が渋くてカッコイイ。サックスだけでなくヴァイオリンも演奏していた。

でも、踊りの方はモダンとはいえ、かなりクラシックぽい振付である。
まずファルフがスヴェトラーナ・イワノワと踊り、その後ファルフがキーロフのダンサー達の教師のような演出になっていて、劇場の舞台で踊っているところと、ジャズハウスの狭いステージで踊っているところがオーバーラップする構成になっている。劇場では、ブルーのユニタードを着ているがジャズハウスではブルージーンズなのが若々しい。

セ・シ・ボンも印象的だが、最後に、アンコールのような形で「タンゴ」を踊ってくれているので、91年に初めて見たファルフの姿が思い出された。こんな所にその原点があったのかと思った。(時代的にはあまり違わないんだけど)でもやっぱり、ユニタードより黒いパンツで踊っていた日本での「タンゴ」の方がカッコよかった。

そして、なぜだか、「ドンキ」の彼だけのソロが(ヴァリエーションもコーダも)入っていて、まるで四傑DVDのようだ。(笑)このファルフは、テレホワさんと踊っていた少年のように若いバジルなのかな?私にはもう少し年いっているように見えたのだけど。衣装は同じだし。と〜ってもカッコよく、特に最後の高速ピルエットがメチャメチャすんばらしい! コレーラも目じゃないわ!ってくらい、テクニシャン! そうなのよね〜 90年代初頭のファルフ君て、多分「ドンキ」は世界一では?っていうくらいのテクがあったもの。(デュポンとどっちが凄かったかは残念ながら見ていないのでわからないが)しかも美しい〜 これで私はオチました、ってくらい。(ン?「タンゴ」で落ちたんでは?)

'GOOD MOOD'は、主にキーロフの女性ダンサーとの踊りで、こちらはバッハみたいなクラシック音楽も多く使われている。こちらもブルーのユニタードだけど、袖がなくて肩ヒモがついているタイプ。

私は元々あまりジャズが好きではなかったのだけど、ルイ・アームストロングや、エラ・フィッツジェラルドの歌を聞いていたら、何だかジャズのライブに行きたくなってきた。生で聞いていたら、きっとジャズの素晴らしさをもっと感じることができていたかもしれない。

ダンスマガジン4月号


そして、26日にもうダンマガ4月号が来た。表紙はポリーナちゃん。レニ国公演でのファルフの写真がたくさんある。4演目9公演もあったのだものね〜 ちょっと撮る角度の悪いのもあって、ファンとしては載せてほしくない写真もあるけど、(だから、ルジさん、濃いメークはダメだってば〜)「ジゼル」が美しいわ〜 (神戸のも含めて)「白鳥」はなぜないの? 瀬戸さんに神戸に来てほしかった。

「いま注目のスターダンサー」という特集でファルフのインタビューも2ページもあるし、赤いパンツのアリが素敵。こんな笑顔(片頬スマイルね)を向けられたらドキッとしそう。

以前も言っていたけど、「止まってしまってはおしまい。常に前に進んでいくのです」という言葉通り、やっぱり、彼は常に進化しているダンサーなのだということを、DVDとインタビューで実感。今度の「ボレロ」と「阿修羅」も期待してしまう。ロシアのサイトにたくさん写真出ているし。

「ライモンダ」はグリゴロ版のようだ。「ジャン・ド・ブリエンヌには何の魅力も感じない。アブデラフマンの方が はるかに魅力的。正直なところ、なぜライモンダが最後にジャンを選ぶのか不思議でならない」と言っているけど、そりゃ〜、ルジさん、あなただから言えるセリフ。
ま、タランダ様も素敵だったけど。私がライモンダだったら間違いなくあなたを選びますって。(ファンのたわごと)
でも、エレーナはマトヴィを選んじゃうんだわね〜 (当たり前だ。ルジさんを選んだらストーリーが変わっちゃう。笑)

そういえば、やっと光藍社からDMが来て、ルジガラの席がわかったけど、なんだか微妙な席...あ〜、悩む前に早くチケット代入金しなくては。今年もまたバレエ貧乏な日々が続くのか。

アカデミー賞授賞式

今日はアカデミー賞の授賞式だった。アメリカでは日曜に行われるけれど、日本時間では月曜になってしまうので、リアルタイムでは見られない。一応録画予約はしておいたけれど、仕事中も何だか気になってしかたなかった。例年ほとんど受賞作品は日本では未公開なので、気にしてもしようがないのだが。映画ファン(フリークと言った方がいいくらいかな)の中には、休みをとってテレビ中継を見ている人もいるらしいけれど、私はそこまでのめり込むほどではないし。

ネットを覗いても、なかなかアップされない。
ドンデッチ映画情報」はアカデミー賞の記録が最もしっかりしていて、数年前からお気に入りに登録してあるのだが、@niftyや、Yahoo!のHPに、「アカデミー賞の情報ならココ!」なんて、派手に宣伝してあるので、全然ページが開かない。よほどアクセスが多いのだろう。
いったんアクセスできても、新しい情報が更新されたら、アクセスし直さないと見られないわけで、結局夕方近くまで開かなかった。

Yahoo!の映画のページは何とか少しずつ見られたのだが、更新がものすごく遅い。多分始めのうちは、ショーアップが長いんだろうけど。
11時近くなってやっと、長編アニメ賞が「ハッピー・フィート」で(あの歌うペンギンのね)、助演男優賞が「リトル・ミス・サンシャイン」のアラン・アーキンだと出てきた。

そのうち、お昼前のニュースを見られるかと思って、テレビをつけてみた。大分経って飛び込んできたのは、菊池凛子が助演女優賞を逃したというニュース。まぁ、しかたないでしょう。日本人は騒ぎ過ぎだと思う。アメリカ映画界のレベルには日本じゃまだまだ届かないよ。監督クラスではカンヌなどの映画祭で受賞できているし、宮崎アニメもとったけど、俳優となるとね〜 

私は別に菊池凛子の結果を知りたかったわけではないのだが、その他の受賞に関しては、ニュースでは何一つ触れなかった。まぁ、アカデミー賞自体に関心がある人も、割合ではそれほど多くないんだろうし。結局Yahoo!のページには最後まで主要6部門くらいまでしか結果は出なかった。夕方ドンデッチのページがやっと開いたので、(コッソリ)プリントアウトさせてもらった。(今日は仕事がヒマだったので)

それにしても「ディパーテッド」が作品賞とは! リメーク作品が作品賞なんてアリ? まぁ、スコセッシに監督賞をあげたかったのかもしれない。見ていないので何とも言えないけど。昨年に続き、ゴールデン・グローブ賞を受賞した本命とも思える作品が逃したのは何かあるんだろうか? まぁ、どっちも見ていないし、そこまで追求してもしようがないのだけど。

昨年の「クラッシュ」も、悪くはなかったけど、何というか、作品賞の風格が感じられなかったというか。どう見ても「ブロークバック・マウンテン」の方がよかったと私は思うが、例の問題とか色々あるし。そんなことだから今年の受賞作品も勘ぐってしまうのよ。

例年、作品賞の映画は劇場で見るのが私のポリシーなんだけど、今年は何だかその気になれないなぁ。「ドリーム・ガールズ」は是非見たいと思う。それに「リトル・ミス・サンシャイン」と「ペンズ・ラビリンス」も絶対見なくちゃ。

帰宅してからも、疲れて早く寝てしまい、結局録画したのを見るのも忘れてしまった。まぁ、次の日、字幕付きダイジェスト版を放送するので、そっちの方が見やすいし。同時通訳はどうも聞きづらくて好きじゃないので、結局毎年両方録画しても字幕版しか見ないのだ。

枝垂れ梅

枝垂れ梅


三重県の結城神社に枝垂れ梅を見に行った。

今年は記録的な暖冬のせいか、梅も早いということで、例年なら2月ではまだ満開とはいえないはずなのだが、テレビで放映していたので、行ってみたら散りかけているほどであった。

津市はやはり遠い。我が家から、伊勢道(四日市−久居間)を通っても約2時間。休日だけあってすごい人であった。何年か前に一度行ったことがあるのだが、かなり道筋や、その時の感じを忘れている。前はもっと開放感があったような気がするが、今はしっかり垣根に囲まれて、外からはあまり見えないようになっている。入場料は¥500。駐車場が無料なのは嬉しい。

神社だけあって入口の横に拝殿があり、皆入る前に2列にきちんと並んでお詣りなので時間がかかった。まぁ、我が地元の大社と違って小さいのでしかたない。

中に入る前から白梅が芳香を放って、うっとりする。白梅の香りは、爽やかで清浄感があって大好きだ。約300本の枝垂れ梅はさすが見事。私もデジカメと携帯カメラを使って撮影。前回来た時は、デジカメなど普及してもいなかったのに、今はお年寄りから子供まで、猫も杓子もデジカメか携帯で写しまくっている。「三脚お断り」という標示があるので、やはり普通のカメラでは撮りにくそうだ。何だか、観梅というより写真を撮るためだけに来たような気もした。でも、梅だけなら全国どこにも名所はあるだろうけれど、(実は我が家にも結構ある)これほどの枝垂れ梅の多い所もないのではないか、と思うと、やはりカメラを持たないで来たら残念に思っただろう。

交替で運転したけれど、結構疲れた。帰りはPAに寄って、「伊勢うどん」を買った。鮪の角煮と、酒盗(珍しい!)もあって、夕飯が楽でよかった。

ブロードウェイ・ミュージカル「シカゴ」

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2月17日(土)ブロードウエィ・ミュージカル「シカゴ」(マチネ)の公演に行ってきた。

2003年に来日公演があった時は、情報を知ったのが遅くて、休日の公演はすでに売り切れだったので涙をのんであきらめたので、今回リベンジ。(2005年もあったそうだが知らなかった)(笑)
主役3人がメイン・キャストでよかった。たいてい休日はそうなのだろう。

オープン前からステージには真っ暗な中に額縁のような金色に模様付きの枠が浮かび上がって、いかにもブロード・ウェイ・ミュージカルという雰囲気。その中の黒い幕が上がると、内側にも同じような枠の中にバンドが。その中がひな壇になっていて、真ん中に出入り口がある。ダンサーはその中心部と、枠の外側から登場し、枠の前の幅1〜2mくらいしかなさそうな場所で踊るので、踊るスペースはとっても狭く、窮屈そうなのだが、それでもスタイリッシュなダンスを見せてくれた。まぁ、生のミュージカルは大体そういうのが多い。バレエダンサーのようにステージの上を所狭しと跳び回るわけじゃないし。
ステージ両側にも梯子が出てきたりして、その上で踊ったりもする。ハイヒールだとちょっと危険そうに見えた。

そんなわけで一般的に言うと、実際のミュージカルの舞台は、映画に比べて空間的な広がりがない場合が多くて、時にはモタついた印象になったり、閉塞感があったりで失望することが多いのだけど、このミュージカルは全くそんなことを感じさせず、狭い空間をうまく使って、とてもシャレた印象に仕上がっていた。

まず出演者の衣装が全て黒。バンドのひな壇も真っ黒。3人以外にダンスを担当するのは主にヴェルマと一緒に刑務所に入っている女囚たちなのだが、とってもスタイルもよく、セクシーだった。ヴェルマ役のテラ・C・マクラウドとロキシー役のミッシェル・デジーンは、ちょっと貫禄もつきかけてきた熟女二人で、ベテランの上手さはさすが。そして、弁護士ビリー・フリン役のケビン・リチャードソンもとってもカッコイイ弁護士。バックストリートボーイズを抜けての出演は大絶賛されているらしく、映画のリチャード・ギアよりシャープな雰囲気だった。

そして、何といっても、看守ママ・モートン役のキャロル・ウッズの歌が圧巻。映画でもクィーン・ラティファが素晴らしくて、アカデミー助演女優賞にノミネートされてたけど、(1作品で、キャサリン・ゼータ・ジョーンズと二人もノミネートされるという快挙!)あれよりも、ほんっっと、凄かった。声量が半端じゃなかった。”When You’re Good to Mama”もノリがいいし、歌詞がわかりやすくていい。

そして、映画の方では普通に(年はいっているみたいだけど)結構美人だった、プレスのメアリー・サンシャインを演じたR・ビーンがもう〜!
ネタバレになるので、書かないけど、やられちゃったわ〜。(笑)

ただ、”Cell Block Tango”は、映画の方が好きだった。鉄格子に掴まって踊るダンサー達がカッコよかったから。舞台では、ただ椅子を並べてそこに座って歌っていたので、踊りも迫力が映画ほどではない。女囚達が各々の犯罪を述べるところで、このミュージカルの最も大切なポイントの一つだと思うので、舞台の後一段高いところに鉄格子でも出すのかと思っていた。

映画の方は2003年に見て、とてもよかったのだけど、今回予習する暇が全くなかったし、映画を見たのも4年前なのでかなり忘れていた。TVからビデオもどこかに録ってるはずだったのに。自分では映画の記憶があるから安心していたのだけど、甘かった。帰ってからやっとサントラCDを引っ張り出してきて聞いたので大分復習できたけど、しまったな〜、CDだけでも聞いておけばよかったと思う。

22日にBS2のアカデミー特集でちょうどやっていたので、録画し直しながら見た。
でも、映画に見劣りすることもなく、とてもいいミュージカルだということを再認識でき、やはり行った甲斐はあったと思う。フォッシー・スタイルは嫌いではないけど、前名古屋で見たミュージカル「フォッシー」は、ちょっと動きや展開がシャープでない印象があったから。

−−− to be continued

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京都冬の旅(2)

光明寺三門

2日目は、まず洛東へ。浄土宗の大本山、紫雲山・くろ谷の金戒光明寺へ行く。ここは観光客の来るような所ではないので、とても静かだ。ジョギングする人、散歩する人がチラホラ。法事に来た檀家らしい一家など、普通のお寺らしい雰囲気であるが、法然上人が1175年に初めて草庵を結んだという由緒ある寺院。三門までの長い石段と、さらに大殿までの石段が特徴で、妙心寺同様、よく時代劇の撮影に使用されているそうで、初めて来たのに見覚えがある。石段の上から三門を下に見て写真を撮ってしまったので、少し暗くなった。大殿の横の梅の木が花をつけていた。今回の旅で見た一番大きな梅の木で、やはり暖冬とはいえ、京の梅はまだ早い。
光明寺の梅

その後、東本願寺の飛地境内地(別邸)「渉成園」(枳穀《きこく》邸)へ行った。ここは、京都駅に近い、町の真ん中なのに広い池や築山、回棹廊(かいとうろう)という池の中の島に繋がる屋根付きの橋、茶室や高楼などのある素晴らしい庭園である。桜や紅葉の季節ならさぞ美しいだろうと思われるが、混雑も相当なものであろう。内部の建物は非公開だが、協力費¥500払って入園すると立派な写真集のようなパンフレットがもらえる。

昼食は、湯豆腐が食べたかったので、銀閣寺方面へ行った。久しぶりに「奥丹」に行きたかったのだが、それらしいところの入口が見つからない。車を駐車場に入れて徒歩で行ってみると、門が閉まっており、建物の老朽化に伴い改築工事中で閉店とのこと。HPにはそんなことは出ていなかったのでガッカリ。それも1月下旬から3月いっぱいとは。冬の稼ぎ時なのに。

湯豆腐

もう一軒の「順正」に行ってみる。「奥丹」が休業中なため、こちらはすごい人。待ち時間30分と言われる。店の横に売店があって、土産物など見ているうちに時間がたつので、(当然1つや2つ買ってしまうから)商売上手だと思った。京都では湯豆腐でも¥3,000くらいなので、中には湯豆腐如きにそんなにお金は出せないと思う人もいるようだが、胡麻豆腐や田楽、天ぷら、煮物などもついてくるので割高とも言えない。大して値段が違わないので、どうせなら老舗で食べた方が美味しくていいと思う。

天ぷら・田楽

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京都冬の旅(1日目)

実は先に行ったのはこれであった。
ここには出ていないが、日帰りコースもある。申し込んだら、まだ空いていたので行くことにした。ホテルはすでにとってあったため、花園会館には宿泊しない日帰りコースで、午前の部に行った。

花園会館に午前9時45分までに集合、ということで、家を出たのは7時過ぎ。車で名神を通れば渋滞さえなければ我が家から大体1時間15分ほどで京都に入る。休日の朝早めだったので、渋滞もなく、9時過ぎには花園会館到着。喫茶室でお茶してから集合場所のロビーにゆとりで集まる。

16名の参加者を案内してくれるのは、妙心寺派の若い和尚さん。といっても、30代くらいで、落ち着いた話しぶり。案内も慣れている様子でとても上手く、気持ちよく通る声で説明してくれる。

まずは、衡梅院へ。ここは駐車場のすぐ横で、今年のコースは比較的距離が短いそうだ。細川政元により文明12年(1480)草創。慶長9年(1604)眞野蔵人によって再建された方丈は国の重要文化財に指定されている。法眼春ト筆の障壁画が素晴らしかった。

三門は、普段閉じられているので、階段入口の鍵を開けて入る。関係ない人が入りこまないよう、見張り役の人までいた。階段はかなり急だが、南禅寺の三門ほどではなかった。南禅寺は常に公開で、誰でも上がることはできるが、中には入れず、中心の金網の穴から覗くのみ。

ここは、一昨年特別公開で見た知恩院の三門とよく似て、中心に観音菩薩、その左右に8人ずつの羅漢像が並ぶ。観音像の台座に、本物そっくりの笹の葉がついているのまでそっくり同じだった。天井画も同じで、天に舞う楽器を奏でる天女=迦陵頻伽(かりょうびんが)、楽器の絵などが描かれている。非公開なので、保存がよく色は鮮やかに美しい。

迦陵頻伽


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京都冬の旅

この前、(京都旅行に行く前)「オーロラ」について書いて、保存しておいたはずなのに、どこかに消えてしまった。こんなことならアップしておけばよかった。今さら書く気にもなれず。というか、ほとんど忘れてしまったわ。どうも私にはブログは向いていないように思える。このブログだと、過去に遡って記事を書けないみたいだし。よそ様のBBSにレスする方がずっと楽である。でも、自分から新しい話題で書き始める度胸が少し足りないことも多い。しかたないから、思いだしながらボチボチ書くことにしよう。
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連休に京都へ一泊旅行をした。主な目的は、京都国立博物館の「京都御所の障壁画展」。初公開で、18日までなので、例年梅の咲く季節に行く「京の冬の旅」を早めたのだ。

会場の京都国立博物館は三十三間堂の隣。京都市美術館と間違えそうになっていた。御所の中の御常御殿と御学問所の襖絵の公開で、ほとんど全部と言っていいほどの28個もがイアフォンガイドの対象になっていたので、使用料¥500がとてもお得に感じられた。
上の図は、狩野永岳筆の桐竹鳳凰図の一部で、御常御殿の上段の間にある4面襖の一番左側のもの。天皇の御座所の後にあり、この襖だけは手掛けに赤い房が付いている。鳳凰は帝を象徴する鳥なので、その前に天皇が座るのには最も相応しいのであろう。全公開作品中最も美しく保存状態も良好で、チラシやチケットに使用されているのも当然、と頷ける見事な絵である。

御所の部屋は、襖を開けると10cmほどの段差がついており、上・中・下段に分かれていて、もちろん天皇の居場所が最も高い上段となっている。

秀吉、家康の時代に整備されたため、江戸時代の狩野派を始めとする数々の名筆の画が描かれているが、その部屋に相応しい画題が選ばれており、御学問所などは、気の散らぬように穏やかな花や鳥などが描かれている。と、思うと、御寝の間は虎の絵だったり(あんなので囲まれて落ち着いて眠れるのかしら?)、女官の部屋などに、熊や猿が描かれていたりするのが興味深かった。
障壁画展

ダ・ヴィンチ3月号

6日、 ダ・ヴィンチ3月号が発売されました。

いつもは、書店で「テレプシコーラ」など(現在連載中は「ヴィリ」)だけを立ち読みして、決して買わないケチな私なのだが(笑)、今号は「テレプシコーラ大特集」というのに惹かれて即購入。(「テレプシコーラ」の単行本の方はもちろん毎巻購入)いずれ単行本にもこの特集は掲載されるのだろうけど、カラーページにはならないと思うし。

「第1部完結記念」ということで19ページにも渡る特集である。山岸凉子さんのインタビュー「今だから話せる、第一部完結までの舞台裏」というのが興味深かった。千花ちゃんの扱い等、厳しい路線で描いている作者だが、意外に、よくご本人が描いている汗かいて手を前につくごめんなさいポーズに表れているような心境で描いておられたんだな〜と感じた。

鈴木晶氏の「『テレプシコーラ』をより深く楽しむための臨時バレエ講座」というコーナーは、「ワガノワ・メソッド」とか、現代の世界的なコリオグラファーについて等あまりにも入門編で、ある程度バレエの知識がある人にはわかりきっているような内容だった。

ただ、パリオペラ座バレエ学校に入学するためには、祖母の写真まで提示しなければならない時代があったとは(パリオペにやや疎い私は)知らなかった。そして、つくづく昨年のマリインスキー来日時の「パヴロワとチェケッティ」を観られなかったのが残念だった。(「オール・スター・ガラ」はあまり評判良くなくて、観なくてもいいという話だったのだけど。やはりロパートキナだし、これは別格だったようだ。) 

あと、熊川哲也、服部有吉、上野水香のインタビューがあり、漫画の中に、彼らをモデルにした人物や内容が登場するので、関連性がおもしろかった。特に水香は、「テレプシコーラ」第10巻の表紙と同じ衣装をつけているのだが、髪がボブだし、ポーズも違うので、どうせならあの表紙と同じ髪型、「グラン・パ・クラシック」の同じポーズで映してほしかった。衣装も微妙に違うし。

それにしても、この記事全体の執筆者(というか、インタビュアーというか)は誰なんだろう。どこまでがインタビューで、どこからが記事なのかわかりにくい書き方だけど。

ともかく、「テレプシコーラ」第二部は夏から再開だそうで、楽しみ。「ヴィリ」は4月号は休みだそうだ。(ということは、あと2〜3回で終わるということ?短期掲載とは聞いているが)

祭の後

恒例のマールイ公演も終了してしまいました。ルジさん始め、バレエ団の皆は帰国の途についたかしら。

今年は10公演遠征、地元の「くるみ」(12月)を入れると11公演。昨年は6公演、その後の「美神」入れて8公演だったから、さすがにちょっとお疲れモード。オマケに仕事の締切が月曜朝だったので、日曜帰宅してからまた仕事してほとんど徹夜だった。行く前にやっておけばいいのに、と思うが、そこはやはり段取りのせいで、ギリギリにならないとできない類のものなので、しかたない。「ジゼル」と「バヤデルカ」は月が違うため、のんきにしていたら、同じ週だということに直前になって気づいたというアホな話もあるし。2日金曜日の名古屋の「トリプルガラ」をやめておけばよかった、と今になって思う。あんなガリムーリンを見るくらいだったら。

今回、神戸の「白鳥」と、「ジゼル」2公演で幸せムード、とろけ状態だったのが、「バヤデルカ」で急冷してしまった。確かに「白鳥」などは湖畔のアダージオでの頭上リフトは省略してあったけど、それは昨年も同じだし、2幕のGPdDではあれだけ踊ってくれたのに、「バヤデルカ」2幕のヴァリをカットだなんて。よく考えたら、昨年も同じだったのだけれど、あの時は流感(古い表現!)からくる高熱で体調悪かったのだからしかたなかった。今年は調子良さそうなのに、と思うと、すごいショックだった。

でも、「海賊」でも、PdTの後座り込んでたし、やっぱり年齢的に限界なのかな〜と淋しくなる。「影の王国」では省略できないから、そちらのためにエネルギーを温存した、というところかしら。その分、ガムザッティの踊りが補っていて、シェスタコワもエフセーエワも素晴らしかった。特にシェスタコワのガムザは今回が最高のような気がした。ルジの「バヤデルカ」はもう最後かもしれない、という気がする。帰ってから「四大傑作選」の「バヤデルカ」を見たファンは多分私だけではないだろう。あの頃はメークも薄く、こんなに踊れたのに、と思うけど5年も前の映像だからしかたない。

2004年のザハロワとの「バヤデルカ」、記憶が薄れているのが残念。あの時はヴァリの省略なんてなかったはずだけど、何しろルジ@レニ国「バヤデルカ」は生で初めて見たので、よくわからないうちに終わった、という感がある。マールイの「バヤデルカ」自体初めてだったので、「あー、こういう演出なんだ、結婚式の寺院崩壊場面もあるのね、セットがなんかショボイわ、アイヤ(ガムザの侍女)が妙に若い」などと思いながら見ていて、ルジ君は多分普通に美しく踊ってくれたんだろうから、ただただボーッとして見ていた。

ただ、年齢から来るテクニックや体力の低下はしかたないとして、私が今年一番ショックだったのは、役作りの面だ。鋭いアイメークの下に、どういう気持ちを隠しているの、と問いたいような、彼の容貌も含めて全体から醸し出される美しさが、なんだか今までと違う気がした。それは昨年秋の「シェヘラザード」ですでに感じ始めていたこと。アイメークの問題だけなら何とかなるのかもしれないけど。

あぁ、やっぱりダメ。90年代初頭、バリバリのテクニックで踊っていた頃もメチャ濃いアイメークだった。でも、2000年台になって薄めになってきて、彼の本来の美貌がいい感じに出ていたのに、今年のそれは何?どっかのサイトにエジプトメークと書いてあった。(確かに)そして神戸の「白鳥」では、そうではなくなって一気に若々しい青年王子に変化。(もー、ビックリ)「ジゼル」ではちょっと濃くなってたけど、まだジークフリートに近かったのに。ソロルでは白いラインが入ってて、もう「ハヤブサメーク」だよ〜、ルジさん。

確かに、ペレンのニキヤには冷たいソロルという感じがした。1幕のPdDでさえ、あまりラブラブには見えなかった。シェスタコワはお気に入りなのか、それよりはかなり愛情が感じられた。2幕の婚約式で、エフセーエワのガムザには手に口づけしてたけど、シェスタコワにはしてなかったと思う。で、3幕はどちらもあまり変わらなかったように見えた。なので、私にはソロルの人格がサッパリわからなくなってしまったのだ。二人のニキヤに対して、多少気持ちが違うなら、最後まで、それに合わせた気持ちの変化を見せてほしかったのだけど、そんな細かいところまでバレエで表現するのは無理なのかな?そこまでの演技はセリフなしで表現できないものなのか。「踊る」というバレエ本来の部分が最も大切なのは当然で、感情を表現するような演技は、特に微妙な演技は難しすぎるものなのだろうか。それでも、ファルフはそれができるダンサーだと思っていたのだが...

確かに「バヤデルカ」というのは難しいバレエだと改めて思う。テクニクの難度に加えて、裏切り男が後悔の念に苛まれながらも現実を前に結婚式に臨み、裏切った女の亡霊に惑わされ、やはり神の怒りは避けられず、その運命を受け入れる。それを観る者に納得いくように踊りかつ演じなければならない。同じ裏切り男でも「ジゼル」はまだ楽だ。ただ後悔し、赦しを請えばいい。自分が助かった後の世界は出てこない。彼は辛い思いを背負って現実を生きていくのか、割り切ってバチルドと結婚生活を送るのか、観客に見せる必要はない。ただ、ほとんどのダンサーが(テクニックの優劣はともかく)そこまで見せて終わりであるのに対し、ファルフの場合はやはり、その先を想像させてしまう。そうしないで彼のバレエを観ることはできない。それこそがルジマトフというダンサーの見せる(魅せる)バレエ芸術の世界なのだ。