劇団四季ミュージカル「マンマ・ミーア!」名古屋公演

MAMMA MIA!

3月27日(木)  13:30〜 名古屋ミュージカル劇場

<キャスト>

ドナ・シェリダン:  鈴木ほのか
ソフィ・シェリダン: 谷内 愛
ターニャ:  八重沢 真美
ロージー: 青山 弥生
サム・カーマイケル: 渡辺 正
ハリー・ブライト: 明戸 信吾
ビル・オースティン: 栗原 英雄
スカイ:   田邊 真也
アリ:    丸山 れい
リサ:    玉井 明美
エディ:   坂本 剛
ペッパー:  丹下 博喜

ABBAの曲が大好きなので早く公演を見たかったのだが、名古屋に来るのはいつも遅い。大体東京より2〜3年ほども遅れてくるのが普通。四季ファンだったら待ちきれず東京まで行く人も多いようだ。ま、私がバレエを観に東京に行くようなものね。でも、バレエは2年たったから名古屋でやるってもんではないし。私は、どちらかというと英語版のミュージカルが好きなので、四季の公演はそれほどまでして東京までは行かない。日本語訳の歌は、結構うまく訳してあるな〜とは思うけど、ABBAの歌ならほとんど歌える私にはやはり日本語ミュージカルは違和感がある。しかし、海外版は来日公演があったのかさえ知らないので、とりあえず見に行った。

このミュージカルについてはほとんど予備知識を持っていなかった。ストーリーも聞いたことがないし、Queenのミュージカル「Rock You!」のように、ABBAの歌を適当に集めたのかと思っていたが、「Rock You!」は内容に合わせて歌詞を近未来的なものに変えてあったが、こちらはほとんど変えていないようだ。数年前にミュージカル版「マンマ・ミーア」のCDを購入してあったのだが、買った当時はABBAとは違う声なのがちょっと気に入らず、あまり聞いていなかったのだが、今回は予習のために10日ほど前から聞いていた。なので、メロディーも曲順もしっかり頭に入っていた。その中にセリフの場面が少しあり、ソフィが、父親を知らないとか、年齢は二十歳とか言っていたのくらいしか、内容に関するものはなかった。

実際にミュージカルを見てみて、ABBAの歌をとてもうまく編成してあることに驚いた。ストーリーとほとんど違和感なく、歌が挿入されている。皆馴染み深い曲ばかりだから、日本語であることを差し引いても、すごく楽しめた。帰ってから、ABBAのGOLD DISCを聴きまくったが、今度はあまり違和感なく楽しめた。ほとんど歌詞は変更してないようだった。

ドナの鈴木ほのかさんは、とっても上手だった。プログラムの写真のドナは久野綾希子さんと早水小夜子さんで、ちょっとオバサンぽかったけれど(ごめんなさ〜い)、鈴木さんは若くて美人で、すごくパワフルで良かったと思う。そして、八重沢さん、青山さんとの「ザ・ダイナモス」、すごく楽しかった。ちょっとドリーム・ガールズ入っていたかな。(笑)
ソフィの谷内愛さんも、可愛くて歌も上手でよかったけど、やっぱりこのストーリーのヒロインはドナじゃないのかな? ポスターもCDも皆、ソフィの顔なので、彼女が主人公だと思いこんでしまうんだけど。

3人のオジサン達もとても頑張っていた。最後がちょっと宝塚だったけど。(笑) フィナーレは、スタンディングになって、私も(前の人が立って見えないので)立ち上がった。「ダンシング・クイーン」と「マンマ・ミーア」の大合唱で、私は(もちろん)英語で歌った。(日本語の歌詞知らないし) そんなわけで、最後、すごく盛り上がった。一緒に行った友人もとっても楽しかった、と喜んでいた。できるものなら、ロンドン公演のキャストでオリジナル版も見てみたいな〜

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劇団四季「オペラ座の怪人」@大阪

四季劇場

四季の「オペラ座の怪人」のバスツアーがあるということを同僚から教わり、私は10年ほど前に一度見ていたけれど、友人が見たいと言うので行くことになった。大阪はあんまり行ったことがないのだが、一番最近は、と考えたら1月のルジ@アリのレニ国「海賊」@フェスティバル・ホールに行っていた。でも会場直行だし、日帰りだし、遊ぶところもあまり知らないのよね。

結構人気があるらしく、一行は40名ほどにもなった。9時過ぎにバスに乗り、名神高速を一路大阪へ。途中バスの中でお昼もすませ、開演1時間前には会場に到着。大阪の四季劇場は2005年にできたばかりで、柿落しは「マンマ・ミーア」だったらしい。梅田のハービスENTというビルの7Fにあるのだが、ここがとても素敵なファッションビルで、女性客をあてこんでか、服飾品、ブランド品、レストランはもちろん、クッキングスクールやエステ、美容室などもあるし、とにかくハイセンスなのだ。名古屋のプレハブみたいな四季専用の「新名古屋ミュージカル劇場」とは大違い。1Fのエントランスでは美しいエスカレーターが目につき、横には「GUCCI」のお店も。(クリックすれば大きい画像に)
ハービスENT

ハービスENT2

ビル内のレストランでは、演目にちなんだメニューがあり、入口に写真一覧が出ていた。(よくあることだけど)
これはレストランキハチのデザート。いかにもキハチらしくオシャレ。
怪人デザート

こっちは、写真を見た友人が、チョコレートパウダーのところが髪の毛みたいでキモイと言っていたが。(ガラスごしなので、映像があまりよくないが)
怪人デザート2

ちょっとだけビル内を見学して、会場入り。時間があったらここで食事したかった。喉が渇いたので公演記念のビール、サクランボ入りのベルビュー・クリークを飲む。色が赤くてキレイ。甘いのに苦みもある不思議なビールだった。気分も高まっていよいよ開演。
ベルビュークリーク

<キャスト>
オペラ座の怪人: 佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ: 苫田亜沙子
ラウル・シャニュイ子爵: 鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ: 種子島美樹
メグ・ジリー: 西田ゆりあ
マダム・ジリー: 戸田愛子
ムッシュー・アンドレ: 林和男
ムッシュー・フィルマン: 小泉正紀
ウバルド・ピアンジ: 半場俊一郎
ムッシュー・レイエ: 深見正博
ムッシュー・ルフェーブル: 岡本隆生
ジョセフ・ブケー: 佐藤圭一
 
この演目は一昨年映画でも見ているし、大好きなのでDVDも持っていて、映画とほとんど同じなんだけど、以前見たのはかなり忘れていた。
前回は席が前すぎて、シャンデリアの落下に思わず身をよけそうな位置だったのだが、今度は遠目からしっかり見られた。2階席だとファントムが出没し、シャンデリアの落下も迫力があるのだそうだが、チケットもセットのツアーなので席は選べない。1階右寄りだったが、後の通路よりは前で段差もある所でよく見えた。

何と言っても怪人役の佐野正幸さんの声が素晴らしく、他の人よりずば抜けて良い歌声で、やはりこのミュージカルの主役は怪人だなとあらためて思える。(当たり前なんだけど、前回はラウル役が石丸幹二さんで、そちらばかり注目していたため、怪人の沢木順さんのことはあまり記憶にない)
クリスティーヌの苫田亜沙子さんは、初めのうち声が低く感じられたが舞台が進むにつれ、伸びやかな美しい声になっていった。ただちょっと小柄な感じがするが、カルロッタに「チビ」とか言われるのでこの演目ではあまり大柄な俳優は使わないのだろうか? 前回見た井料瑠美さんは、中背くらいで、美人で声も美しかったので、何もかも持っている人もいるのね、と思ったものだ。
ラウル役の鈴木涼太さんは、いかにもラウルらしい雰囲気だが石丸さんほどのオーラはないかな。声が少し佐野さんに似ていて(声量は全然違うが)二人が同時に歌うと、誰の声かわかりにくくなることがある。

カルロッタの種子島さんは、オペラっぽく歌うのは良いが、ちょっと声量がありすぎて何を歌っているのか聞き取りにくい時がある。特に「プリマ・ドンナ」等他の歌手と一緒に歌う時は歌詞が聞き取りにくい。各自が違う詞で歌う部分など、CD(英語版)で聴くとちゃんと違いが聞き取れるのに、歌詞が全く聞き取れなくて、声を張り上げればいいというものではないでしょう、とちょっと気になった。

前回と大きく違っていたのは怪人のメークで、以前のは古いパンフレットを発掘してきて思い出したのだが、右頭部に円形というか、六角形ぽい傷跡がパッチワークのようについていて、頬には大きな波形の肉の盛上りが二筋あり、なぜか太陽の塔を連想させた。髪も、まるで毛糸の房の固まりがポワポワッと立っているような感じで、ある意味漫画チックな怪人の素顔であった。
今回はさすがにかなりリアルな傷跡になっていて、肉の盛上り方も痛々しく見える。それ以外の舞台美術、衣装、演出などは変わってないように思う。

舞台は全体的にまぁ満足のいくものだった。ただ、やはり最後の場面は映画の方が感情に訴えてくるものが大きく、母親からさえも愛されなかった怪人の悲しみ、憎しみにしか生きられない辛い運命、クリスティーヌの慈母のような愛(でも彼女はラウルを選んでしまうのだが)など、色々な思いが伝わってくるのだが、この舞台だとややあっさり終わってしまったような。前回もそんな感じがしたので、あれだけ残酷にクリスティーヌにラウルと自分を選択させておきながら、最後は彼女の幸せを願って身を引く怪人の心の動きがややつかみにくいかな。

詰まるところ、何と言ってもアンドリュー・ロイド・ウェーバーの音楽は素晴らしい、のひと言に尽きる。前回はオーバーチュアーくらいしか知っているメロディーがなかったのだが、今では全てが耳慣れた曲で、そういう点でもかなり楽しめた。日本語訳の限界はあるが、それでもかなり頑張って訳詞してある方だろう。豪華な舞台美術といい、やはり四季のミュージカルの中でも最高傑作の一つと言えるだろう。ダンスが少ないのが難点と言えば難点だが音楽は最高!

こんな舞台を立派な劇場で見られ、はるばる行った甲斐はあったが、やっぱりなぜかすごく疲れた。次の日は体の節々が痛かった。何も考えずに連れて行ってもらい、帰りはほとんど眠っていたのに、やはりバス旅行は疲れる。土曜日でよかった、とつくづく思った。東京の方が遠いのに、新幹線で遠征してもこれほどは疲れない。座席のリクライニングの角度とか、微妙に影響しているのだろうか。
次回もし大阪に行くなら、自力で電車で行った方がいいかもしれない。ハービスにも少しは寄って来られるし、チケットを自分で取る手間だけは必要だが。

ブロードウェイ・ミュージカル「シカゴ」

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2月17日(土)ブロードウエィ・ミュージカル「シカゴ」(マチネ)の公演に行ってきた。

2003年に来日公演があった時は、情報を知ったのが遅くて、休日の公演はすでに売り切れだったので涙をのんであきらめたので、今回リベンジ。(2005年もあったそうだが知らなかった)(笑)
主役3人がメイン・キャストでよかった。たいてい休日はそうなのだろう。

オープン前からステージには真っ暗な中に額縁のような金色に模様付きの枠が浮かび上がって、いかにもブロード・ウェイ・ミュージカルという雰囲気。その中の黒い幕が上がると、内側にも同じような枠の中にバンドが。その中がひな壇になっていて、真ん中に出入り口がある。ダンサーはその中心部と、枠の外側から登場し、枠の前の幅1〜2mくらいしかなさそうな場所で踊るので、踊るスペースはとっても狭く、窮屈そうなのだが、それでもスタイリッシュなダンスを見せてくれた。まぁ、生のミュージカルは大体そういうのが多い。バレエダンサーのようにステージの上を所狭しと跳び回るわけじゃないし。
ステージ両側にも梯子が出てきたりして、その上で踊ったりもする。ハイヒールだとちょっと危険そうに見えた。

そんなわけで一般的に言うと、実際のミュージカルの舞台は、映画に比べて空間的な広がりがない場合が多くて、時にはモタついた印象になったり、閉塞感があったりで失望することが多いのだけど、このミュージカルは全くそんなことを感じさせず、狭い空間をうまく使って、とてもシャレた印象に仕上がっていた。

まず出演者の衣装が全て黒。バンドのひな壇も真っ黒。3人以外にダンスを担当するのは主にヴェルマと一緒に刑務所に入っている女囚たちなのだが、とってもスタイルもよく、セクシーだった。ヴェルマ役のテラ・C・マクラウドとロキシー役のミッシェル・デジーンは、ちょっと貫禄もつきかけてきた熟女二人で、ベテランの上手さはさすが。そして、弁護士ビリー・フリン役のケビン・リチャードソンもとってもカッコイイ弁護士。バックストリートボーイズを抜けての出演は大絶賛されているらしく、映画のリチャード・ギアよりシャープな雰囲気だった。

そして、何といっても、看守ママ・モートン役のキャロル・ウッズの歌が圧巻。映画でもクィーン・ラティファが素晴らしくて、アカデミー助演女優賞にノミネートされてたけど、(1作品で、キャサリン・ゼータ・ジョーンズと二人もノミネートされるという快挙!)あれよりも、ほんっっと、凄かった。声量が半端じゃなかった。”When You’re Good to Mama”もノリがいいし、歌詞がわかりやすくていい。

そして、映画の方では普通に(年はいっているみたいだけど)結構美人だった、プレスのメアリー・サンシャインを演じたR・ビーンがもう〜!
ネタバレになるので、書かないけど、やられちゃったわ〜。(笑)

ただ、”Cell Block Tango”は、映画の方が好きだった。鉄格子に掴まって踊るダンサー達がカッコよかったから。舞台では、ただ椅子を並べてそこに座って歌っていたので、踊りも迫力が映画ほどではない。女囚達が各々の犯罪を述べるところで、このミュージカルの最も大切なポイントの一つだと思うので、舞台の後一段高いところに鉄格子でも出すのかと思っていた。

映画の方は2003年に見て、とてもよかったのだけど、今回予習する暇が全くなかったし、映画を見たのも4年前なのでかなり忘れていた。TVからビデオもどこかに録ってるはずだったのに。自分では映画の記憶があるから安心していたのだけど、甘かった。帰ってからやっとサントラCDを引っ張り出してきて聞いたので大分復習できたけど、しまったな〜、CDだけでも聞いておけばよかったと思う。

22日にBS2のアカデミー特集でちょうどやっていたので、録画し直しながら見た。
でも、映画に見劣りすることもなく、とてもいいミュージカルだということを再認識でき、やはり行った甲斐はあったと思う。フォッシー・スタイルは嫌いではないけど、前名古屋で見たミュージカル「フォッシー」は、ちょっと動きや展開がシャープでない印象があったから。

−−− to be continued

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