西大寺と興福寺 奈良秋の旅・続き

西大寺は、東大寺に比べ、あまり訪れる人がいない。私も初めて行った。創建当時は東の東大寺と並ぶ西の大寺だったのだが、その後焼失し、再建されたものの規模はかなり縮小され、当時の面影は全くない。
西大寺

西大寺の鬼瓦は形がおもしろい。
西大寺の鬼瓦

軒下の竜の彫刻がすごい。
軒下

隣の愛染明王が保管されているお堂
愛染明王堂

鐘楼が素晴らしい。軒下の彫りが見事。
西大寺鐘楼

建物ばかりでは味気ないので植物を。名も知らぬ秋の花が美しい。
秋の花

その後興福寺へ向かった。奈良公演付近はやはり正倉院展の影響もあって大変混雑していた。
興福寺では特別公開があるのだった。こちらは新聞の紹介記事で写真も見られる。 
まず、国宝館で、本尊の千手観音菩薩像を始め阿修羅像等を見た。興福寺の仏像(文化財)等はこちらに詳しく出ている。やはり、阿修羅像は美貌で、八部衆像の中では最も人気がある。そのケースの前では人並みがなかなか動かないので警備員に注意されていた。普段はそのうちの4体しか展示されていないそうで、今回11月25日まで8体全てが特別に公開されている。
<阿修羅像 と 八部衆像>
阿修羅像八部衆像

東金堂&五重塔
興福寺東金堂&五重塔

この後本坊の大圓堂で特別公開の秘仏の聖観音菩薩立像を見た。高さ87cmの、さほど大きくない像なのだが、光背が豪華で素晴らしい。結構人が並んでいて、20分待ちくらいだった。
北円堂も特別公開されていて無著・世親立像が見られた。日本史の教科書でしか見たことがなかったので感動した。
北円堂

<無著・世親立像>
無著・世親立像

南円堂は閉ざされていた。ここには不空羂索(ふくうけんさく)観音像が安置されている。

南円堂

<不空羂索観音像>
不空羂索観音像
 
出口付近の三重塔。そろそろ日も傾きかけてきた。
興福寺三重塔

猿沢池より五重塔を望む。
猿沢池

池を眺めてしばし休息。ここに来ると、ならまち等が近いのだが、夕方に近づいて来たので寄らずに帰途に着いた。やはり奈良と言えば柿葉寿司なので、お土産というより夕飯用に買い求めて帰宅した。
世界遺産でもある我が国有数の国宝・重文の数々を拝観でき、文化の日に相応しい一日であった。

やはりルジマトフの「阿修羅」を思い浮かべてしまった。本物の阿修羅像を目のあたりにして、(形の上で共通な所は手の形くらいなのだが)あらためてあれは本当に素晴らしい作品だと思う。是非また再演してほしい。ルジさんも本物の阿修羅像を見たのだろうか。

月刊誌「日経おとなのOFF」12月号に今回の阿修羅像を含め、多くの国宝が出ている。鎌倉の整然とした円覚寺舎利殿の前に立つ表紙の写真モデル鶴田真由のコメントが印象的だ。「粛々と凛としていて、本来、日本人はこういう精神構造を持つ民族なのでしょう。」


国宝唐招提寺金堂 平成大修理現場見学会

奈良唐招提寺金堂の平成の大修理工事は2000年に始まった。阪神大震災をきっかけに、1200年前に建てられた金堂の構造を見直すこととなり、10年計画で修復する事業が発足したのである。この模様をTBSが監修した「唐招提寺プロジェクト」 もある。 こちらで修理の概要が見られる。

唐招提寺は奈良のお寺では、かなり好きな所なのだが、場所がやや不便なため、あまり行く機会がなかった 。2002年春に行った時は、すでに上からすっぽりと、味気ない金属製の素屋根が金堂全体を覆っており、それ以外の建物のみを参観したのであった。2009年の落慶が待ち遠しく思われた。

以後各地で「唐招提寺展」が開かれ、鑑真和上像も公開された。これは名古屋市博物館で02年の1月に見ていた。05年には東京の国立博物館で大規模な展示会があったようだ。こちらにも行けばよかったと思うが、すでに名古屋で見ていたため、情報収集が甘く知らなかった。

今月2日の夜、NHKのニュースで、屋根の改修工事がほぼ終わり、素屋根をはずす前に、現在の様子を特別に公開する見学会が、2〜4日の3日間限定で行われると知り、急遽3日に行って来た。殊に4箇所の軒先の下にある、魔除けの「隅鬼」(すみおに)が見られる最初で最後の機会ということで、これを逃すまいと思ったわけである。これらの隅鬼は前述の国立博物館でも展示されていたようだ。
http://www.toshodaiji.jp/cgi-bin/oshirase/picbbs.cgi?
比較的地理的に近いとはいえ、奈良は名神高速からは京滋バイパスへ抜け、一部一般道から京奈自動車道を通って、片道約2時間である。6時に自宅を出発し、交替で運転して、8時過ぎに渋滞もなく駐車場に到着。開館8時半には間に合ったが、すでに門前は人の波。すぐ列に並んだが、私達の前に30〜40人ばかりの人が待っていた。それでも早い方で、見る間に後に列が連なった。開門して中に入ると、見上げるばかりの高さに「素屋根」と呼ばれる大きな覆いの建物。人が多いせいか、予定の9時より早めに入場させてくれた。

素屋根(表)

屋根修復
今回の修復は、この変形した屋根を回復させるのが大きな目的。

修理前堂内
修理前の堂内の様子を写したパネルも展示されていた。この仏像の一部は修復中だが、修復の必要のない像は、隣の講堂に移動して安置されている。
足場がキチンとしており、結構頑丈な分厚い板張りで、足下が見えるような工事現場の不安は全くない。スロープを上り、3階に上がると、そこは軒下の高さである。一面に屋根だけが見え、壮観というほかない。
足場最上階

金堂大屋根

鴟尾
<東側鴟尾>
鴟尾(西)
<西側鴟尾>
中央に、古くなって取り替えられた鴟尾(しび)が展示されている。東側の鴟尾は鎌倉時代のものらしいが、西側のは創建当時(奈良時代)のもので、表面が剥離しかけている。東のは、焼狂いから割れが入っており、どちらもこのまま屋根に上げるのは危険と判断されて、新しいものが造られた。この様子は以前TV放映があり、見ていたが、目の前にあると実際の大きさがわかって興味深い。新しい鴟尾はすでに屋根の上に載せられている。
隅鬼
<隅鬼>
そして、4つの角の軒先に行くと、目当ての隅鬼が見られる。これらの隅鬼は四駆とも修理されて元の位置に収まったものだが、軒下の見にくい部分なので、腹這いになって見られるよう、敷物が敷かれていた。西南隅鬼のみは江戸時代の作だが、他の三体は奈良時代創建当時のものそのままだそうだ。
隅鬼2

皆、こんな感じで覗いたり、写真を撮っている。
隅鬼撮影

鬼瓦もすごいものが使われている。これも4隅で形が微妙に違い、角形のものと丸形のものがある。2重になっていて、このカーブが壮観だ。瓦によっては製作時の年号が記されている。これはまだそのまま使えるのだから、大したものだ。
鬼瓦

鬼瓦4

鬼瓦2

丸瓦

平瓦

丸瓦にも「唐招提律寺」の文字が。このお寺は南都六宗の中の律宗なのだ。
私達は早めに入場できたので空いていて見やすかったが、徐々に人が増えてきて、写真を撮るのも大変なほど混雑してきた。一応4箇所とも、隅鬼、鬼瓦ともカメラに収めて、下に降りた。21世紀の技術と、天平時代の建築技術との対比を目の当たりにすることができて感慨深かった。
足場

model

出口付近に金堂の10分の1の縮尺で作られたレプリカがあった。白い部分が補修用に継ぎ足した所である。屋根が重さで変形してきたため、それを支えるように木材を補ったのである。このように継ぎ足して補修していけるのが、木造建築の良さで、我が国に法隆寺のような世界最古の木造建築が残っている所以である。それにしても現代は費用がかかりすぎるため、修復の困難な建築物も多いようだが、世界遺産である以上、修復して保存しなければならない。隣りの講堂(下の写真右側)に、世界遺産の証明書(レプリカ)も置かれていた。 
素屋根(裏側)

裏から見るとわかるが、この左のお堂(舎利殿)のために素屋根の建物が一部凹んでいて、軒先の1箇所だけはギリギリで通るのがやっとくらいだった。(なのでそこの隅鬼は撮影禁止なのだが、やはり皆撮影していた)

こうして、21世紀の建築技術の粋を集めて、「天平の甍」は現代に蘇ったのである。2009年秋の落慶法要が待ち望まれる。その後一般公開されたら、未見の東山魁偉の障壁画も見たいものだ。でも混むだろうなぁ〜
その後、宝物殿他を見て唐招提寺を後に西大寺へ向かった。11時少し前だったが、反対側の道路は大渋滞をおこしていた。5時間待ち(!)であきらめた人もいたようだ。やはり先手必勝。5時起きした甲斐があった。

(続く)

GWの旅行:3

鳳来山を降り、国道257号線を通って浜松市内へ入る。舘山寺温泉や遊園地パルパル、フラワーパークがあるので、道路は渋滞気味。それを避けて、ハーブ園のある浜名湖グリーン・ファームへ。ここはもう10年以上も前に来たきりなので、かなり様子が変わっていた。平成元年オープンの頃は、ハーブブームで来園客も多く有料だったのが2005年のリニューアルで無料になり、営業を縮小したようだ。10年以上も経っているのにネットで調べることさえしなかったので、場所の記憶も怪しいほどだった。
入口にもハーブが。これはお馴染みカモミール。
カモミール

これはローズマリー。花が咲いている所を初めて見た。
ローズマリー

以前はハーブを使用したランチがあったので来てみたのだが、カレーバイキングに代わっていた。とにかく昼食を食べたかったので入る。カレーもグリーンカレーやレッドカレー、カシミールカレー、キーマカレー、ビーフカレー等々色々な種類があってよかった。飲み物にあった「カムカムジュース」がさわやかで美味しい。カレーハウスの名前も「花夢香夢」。フルーツのソフトクリームもあった。ブルーベリーやマンゴーもあるけど、カムカムのを食べてみた。酸味があるので、バニラとのミックスにしたがとても美味しかった。
カムカムソフトクリーム

売店にカムカムジュースもあったのでお土産に一瓶買ってみた。5倍稀釈になっている。世界一ビタミンCが多いそうだ。
カムカムジュース

食後、温室の中を見学した。
ハーブ温室

ゼラニウムが多く、色々な種類がある。
ゼラニウム

これはゼラニウムアウスレーゼ。何だか高そうな名前。(笑)
ゼラニウムアウスレーゼ

ゼラニウム・ミセスティラー
ゼラニウム

ゼラニウム・スィートミモザ
ゼラニウム

香水の原料で有名なヘリオトロープ
ヘリオトロープ

ハーブ

ゼラニウム・レモンローズ
ゼラニウム

温室の上にはブーゲンビリアも。
ブーゲンビリア

黄色のブーゲンビリアもある。初めて見た。
ブーゲンビリア

グリーンファームを出てから東名高速に入り、静岡方面へ向かう。
最後の目的は、静岡名物桜海老の夕食。今がちょうどシーズンである。清水ICから出て東名沿いの1号線を東に向かって走ると、目の前に富士山が圧倒的な美しさで迫ってくる。裾野が海の中に入ろうかという所が由比ヶ浜。
1号線から脇道に入り、由比町へ。「ゆい桜えび館」は観光バスも入る有名な桜海老の売店。高速道路内のPAやSAの売店よりお値打ちで、桜海老とシラスが名物。中の「桜えび茶屋」は17:00までだったので間に合わず、また車を走らせて「開花亭」へ行ってみる。すごい人だったが、約1時間待って、「桜えびづくし御膳」にありついた。
桜えびの天ぷらはやはり美味しい。(2個もあってお腹いっぱいになる)他は茹でた海老や生の海老のあえものや、鍋物。が、桜海老ばかりの中で、鰺のたたきが意外に新鮮で美味しかった。
桜えびづくし御膳

帰りは高速をひたすら走って帰宅の途についた。
行きの岡崎IC付近で少し渋滞に遭っただけで、なかなか快適な旅だった。

GWの旅行:Continued

鳶 in the air

これは何だろうと思うだろうが、鳶の群れ。
泊まった旅館では毎朝鳶の餌付けをやって宿泊客に見せている。
おじさんが餌を投げ始める大分前からもう鳶が集まって来ていて、投げると同時に奪い合うように餌に飛びつき、下の川に落ちる前に食べ尽くす。
鳶の餌付け

鳶above the river

カラスもやって来るが、さすがに賢いカラスは鳶と争うようなことはせず、バルコニー(というほどのしろものではないが)に留まると、優しいおじさんはカラスの分をそこに載せてやるのだ。
烏

宿を後に、鳳来寺山へ向かう。今は大分高い所に駐車場があるが、昔は下から登ったのだ。駐車場から先は遊歩道になっている。この日は雲一つない快晴で、新緑が目にまぶしいほどだった。空気はややひんやりしているが、軽く歩くにはちょうどいい。ここは「ブッポウソウ」と鳴くコノハズクで有名だが、この高い岩山がちょうどその声を反射してよく響くと言われている。折しも、帰宅後TV番組で、長年「ブッポウソウ」の鳴き声を追っている人を取りあげていたが、ここ2〜3年、鳳来寺山では鳴き声を聞いたことがないそうだ。いずれにしろ、午前中では鳴く由もないが、代わりにウグイスが鳴いていた。
鳳来寺山

これは東照宮。それらしく、こんな山の中によくまぁ、と思うほど美しく装飾されている。
鳳来寺東照宮

さらに奥へ行くと、本堂があるが、鉄筋コンクリート製であまり有難みがない。お詣りだけで、お札を買う気にもなれず、その前の展望台から下を臨むと、なかなか良い眺望が開けていた。
鳳来寺本堂(新)



こちらが本来の本堂らしい。やはり木造の方が風格があってよい。維持は大変かもしれないけど、コンクリート製の方が実は長持ちしないのだ、ということは奈良時代からの木造建築が証明しているのに。
鳳来寺山旧本堂

さらに10kmほど歩くと「奥の院」に行けるのだが、脚力に自信がないのでやめて引き返した。これくらいの距離でも結構よい運動だった。石楠花がひっそりと、しかし結構あちこちに咲いていた。      石楠花

                      ---- to be continued  

GWの旅行

大型連休後半はやはり疲れるので前半に温泉に行った。
運のよいことに、天候に恵まれ、1日目は突風、一時雷雨の予報にもかかわらず、一滴の雨にも遭わず、2日目は雲一つない快晴。おまけに行ったコースがマイナーな所だったのか、ほとんど渋滞にも遭わず、ゆったりのんびりできてしまった。
コースは、近い割に行ったことがなかったラグーナ蒲郡→豊川稲荷→湯谷温泉→鳳来寺山→浜名湖(ここだけは何度も行ったことあり)→静岡県由比町→帰途
ラグーナ蒲郡

1日目(4月28日):
ラグーナ蒲郡は、どちらかといえばヤングカップルorファミリー向き。ただ目的地の近くにあったので、ちょっと寄ってみて、ついでにランチでも、という感じ。できてまだ5年なので新しい。さすがにラグナシアはアミューズメントパークなので、中学生の子供までだろうな。ランチの予約以外、ほとんど何の予備知識もなく、交通アクセスはナビまかせだったため、駐車場が何ヶ所かあって、料金体系が違うこともチェックしていなかった。
入って右側にあるラグナシア方面の駐車場は1日¥600。左側にあるフェスティバルマーケットは30分¥100。おまけに最初の1時間は無料。遊園地に入る気のない中年カップルは、左側に入るべきだったのに、ラグナシアの駐車場に入ってしまった。午前中ということもあり、GW初日のせいか、夏場でないせいか、比較的空いていた。マーケット方面へは2階のブリッジで繋がっているので、行き来はできる。ランチまでに時間があったので、マーケットのアウトレットモールを覗いたり、お茶したり。1階には海産物のお土産店もあったが1日目なのでさすがに見るだけ。写真など撮って暇つぶしをしている間にお昼となったので、レストラン「ラグン・ブルー」へ。このレストランは対岸にあり、道路をグルッと迂回するか、シャトル船で行くかしかない。戻ってくる気はなかったので、車に乗り陸路から行く。ちょっと駐車料金をムダにしたが、旅につきものの余分な出費ということで諦めた。

上の写真の建物がレストランだが、予約しなくても空いていたし、マーケットの方にもレストランはいくつかあった。GWメニュー(と言っても、いつもと同じで、1番安いのがないだけ)のランチをオーダー。暑かったので、オードブルを選ばずに冷たいポテトのビシソワーズにして、魚料理は鱸とムール貝のサフランソース、2品目はチキンだった。写真を取り忘れてしまった。(今回食べ物は全て撮り損なった。食べかけてから気がついてばかりで。食い意地が張ってたのかしらん。笑)
こんな感じ。デザートはボリュームがあって、お腹いっぱいになった。
ラグンブルー

ラグーナマリーナ

これは、レストランから見たマリーナ。こんな所に持ち船があるっていいな〜と憧れないわけでもないが、あんまり小さい船ではかえって淋しいかも。
レストランの側には、お風呂「ラグーナの湯」や、タラソテラピーの施設もあったが、寄らずにラグーナを後にする。

次に寄ったのが豊川稲荷
さすがにお正月でもないので、閑散としていた。
豊川稲荷

ここは、妙厳寺という曹洞宗のお寺の中にある稲荷神社。神仏混淆の名残りなのだろう。
「伏見稲荷と並ぶ日本三大稲荷の一つ」という謳い文句だが、じゃ、あと一つはどこ?というと、全然思いつかない。(笑)
帰宅後調べてみた。愛用のWikipediaの記述によると、(下の方の「三大稲荷」というところ)
「いくつかの稲荷神社や稲荷を祀る寺院では、『当社は日本三大稲荷の一つ』ということを宣伝文句としている。しかし、それらの内容は寺社によって異なっている。大日本史等の歴史書や稲荷信仰事典では、総本社の伏見稲荷大社のほか豊川稲荷、祐徳稲荷神社を日本三大稲荷としている。」とあった。この祐徳稲荷神社というのは佐賀県にあるらしい。

神社自体は、わが地元の神社よりも小さいくらいだが、他のお堂などが結構たくさんあり、重文の建物もある、なかなか由緒あるお寺だ。お稲荷さんらしく、寄進の幟り旗がたくさん立って、通路を示していた。全部ゆったり回るのにさほど時間がかからないほど空いていたが、かかったのはお賽銭。ここに来るときは小銭をたくさん用意しておかないといけないようだ。(笑)
豊川は割にこじんまりした町だった。ここを後にして、湯谷温泉に向かった。山懐に囲まれた、静かでひなびた雰囲気の温泉町だった。
                     ----to be continued----

枝垂れ梅

枝垂れ梅


三重県の結城神社に枝垂れ梅を見に行った。

今年は記録的な暖冬のせいか、梅も早いということで、例年なら2月ではまだ満開とはいえないはずなのだが、テレビで放映していたので、行ってみたら散りかけているほどであった。

津市はやはり遠い。我が家から、伊勢道(四日市−久居間)を通っても約2時間。休日だけあってすごい人であった。何年か前に一度行ったことがあるのだが、かなり道筋や、その時の感じを忘れている。前はもっと開放感があったような気がするが、今はしっかり垣根に囲まれて、外からはあまり見えないようになっている。入場料は¥500。駐車場が無料なのは嬉しい。

神社だけあって入口の横に拝殿があり、皆入る前に2列にきちんと並んでお詣りなので時間がかかった。まぁ、我が地元の大社と違って小さいのでしかたない。

中に入る前から白梅が芳香を放って、うっとりする。白梅の香りは、爽やかで清浄感があって大好きだ。約300本の枝垂れ梅はさすが見事。私もデジカメと携帯カメラを使って撮影。前回来た時は、デジカメなど普及してもいなかったのに、今はお年寄りから子供まで、猫も杓子もデジカメか携帯で写しまくっている。「三脚お断り」という標示があるので、やはり普通のカメラでは撮りにくそうだ。何だか、観梅というより写真を撮るためだけに来たような気もした。でも、梅だけなら全国どこにも名所はあるだろうけれど、(実は我が家にも結構ある)これほどの枝垂れ梅の多い所もないのではないか、と思うと、やはりカメラを持たないで来たら残念に思っただろう。

交替で運転したけれど、結構疲れた。帰りはPAに寄って、「伊勢うどん」を買った。鮪の角煮と、酒盗(珍しい!)もあって、夕飯が楽でよかった。

京都冬の旅(2)

光明寺三門

2日目は、まず洛東へ。浄土宗の大本山、紫雲山・くろ谷の金戒光明寺へ行く。ここは観光客の来るような所ではないので、とても静かだ。ジョギングする人、散歩する人がチラホラ。法事に来た檀家らしい一家など、普通のお寺らしい雰囲気であるが、法然上人が1175年に初めて草庵を結んだという由緒ある寺院。三門までの長い石段と、さらに大殿までの石段が特徴で、妙心寺同様、よく時代劇の撮影に使用されているそうで、初めて来たのに見覚えがある。石段の上から三門を下に見て写真を撮ってしまったので、少し暗くなった。大殿の横の梅の木が花をつけていた。今回の旅で見た一番大きな梅の木で、やはり暖冬とはいえ、京の梅はまだ早い。
光明寺の梅

その後、東本願寺の飛地境内地(別邸)「渉成園」(枳穀《きこく》邸)へ行った。ここは、京都駅に近い、町の真ん中なのに広い池や築山、回棹廊(かいとうろう)という池の中の島に繋がる屋根付きの橋、茶室や高楼などのある素晴らしい庭園である。桜や紅葉の季節ならさぞ美しいだろうと思われるが、混雑も相当なものであろう。内部の建物は非公開だが、協力費¥500払って入園すると立派な写真集のようなパンフレットがもらえる。

昼食は、湯豆腐が食べたかったので、銀閣寺方面へ行った。久しぶりに「奥丹」に行きたかったのだが、それらしいところの入口が見つからない。車を駐車場に入れて徒歩で行ってみると、門が閉まっており、建物の老朽化に伴い改築工事中で閉店とのこと。HPにはそんなことは出ていなかったのでガッカリ。それも1月下旬から3月いっぱいとは。冬の稼ぎ時なのに。

湯豆腐

もう一軒の「順正」に行ってみる。「奥丹」が休業中なため、こちらはすごい人。待ち時間30分と言われる。店の横に売店があって、土産物など見ているうちに時間がたつので、(当然1つや2つ買ってしまうから)商売上手だと思った。京都では湯豆腐でも¥3,000くらいなので、中には湯豆腐如きにそんなにお金は出せないと思う人もいるようだが、胡麻豆腐や田楽、天ぷら、煮物などもついてくるので割高とも言えない。大して値段が違わないので、どうせなら老舗で食べた方が美味しくていいと思う。

天ぷら・田楽

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京都冬の旅(1日目)

実は先に行ったのはこれであった。
ここには出ていないが、日帰りコースもある。申し込んだら、まだ空いていたので行くことにした。ホテルはすでにとってあったため、花園会館には宿泊しない日帰りコースで、午前の部に行った。

花園会館に午前9時45分までに集合、ということで、家を出たのは7時過ぎ。車で名神を通れば渋滞さえなければ我が家から大体1時間15分ほどで京都に入る。休日の朝早めだったので、渋滞もなく、9時過ぎには花園会館到着。喫茶室でお茶してから集合場所のロビーにゆとりで集まる。

16名の参加者を案内してくれるのは、妙心寺派の若い和尚さん。といっても、30代くらいで、落ち着いた話しぶり。案内も慣れている様子でとても上手く、気持ちよく通る声で説明してくれる。

まずは、衡梅院へ。ここは駐車場のすぐ横で、今年のコースは比較的距離が短いそうだ。細川政元により文明12年(1480)草創。慶長9年(1604)眞野蔵人によって再建された方丈は国の重要文化財に指定されている。法眼春ト筆の障壁画が素晴らしかった。

三門は、普段閉じられているので、階段入口の鍵を開けて入る。関係ない人が入りこまないよう、見張り役の人までいた。階段はかなり急だが、南禅寺の三門ほどではなかった。南禅寺は常に公開で、誰でも上がることはできるが、中には入れず、中心の金網の穴から覗くのみ。

ここは、一昨年特別公開で見た知恩院の三門とよく似て、中心に観音菩薩、その左右に8人ずつの羅漢像が並ぶ。観音像の台座に、本物そっくりの笹の葉がついているのまでそっくり同じだった。天井画も同じで、天に舞う楽器を奏でる天女=迦陵頻伽(かりょうびんが)、楽器の絵などが描かれている。非公開なので、保存がよく色は鮮やかに美しい。

迦陵頻伽


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京都冬の旅

この前、(京都旅行に行く前)「オーロラ」について書いて、保存しておいたはずなのに、どこかに消えてしまった。こんなことならアップしておけばよかった。今さら書く気にもなれず。というか、ほとんど忘れてしまったわ。どうも私にはブログは向いていないように思える。このブログだと、過去に遡って記事を書けないみたいだし。よそ様のBBSにレスする方がずっと楽である。でも、自分から新しい話題で書き始める度胸が少し足りないことも多い。しかたないから、思いだしながらボチボチ書くことにしよう。
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連休に京都へ一泊旅行をした。主な目的は、京都国立博物館の「京都御所の障壁画展」。初公開で、18日までなので、例年梅の咲く季節に行く「京の冬の旅」を早めたのだ。

会場の京都国立博物館は三十三間堂の隣。京都市美術館と間違えそうになっていた。御所の中の御常御殿と御学問所の襖絵の公開で、ほとんど全部と言っていいほどの28個もがイアフォンガイドの対象になっていたので、使用料¥500がとてもお得に感じられた。
上の図は、狩野永岳筆の桐竹鳳凰図の一部で、御常御殿の上段の間にある4面襖の一番左側のもの。天皇の御座所の後にあり、この襖だけは手掛けに赤い房が付いている。鳳凰は帝を象徴する鳥なので、その前に天皇が座るのには最も相応しいのであろう。全公開作品中最も美しく保存状態も良好で、チラシやチケットに使用されているのも当然、と頷ける見事な絵である。

御所の部屋は、襖を開けると10cmほどの段差がついており、上・中・下段に分かれていて、もちろん天皇の居場所が最も高い上段となっている。

秀吉、家康の時代に整備されたため、江戸時代の狩野派を始めとする数々の名筆の画が描かれているが、その部屋に相応しい画題が選ばれており、御学問所などは、気の散らぬように穏やかな花や鳥などが描かれている。と、思うと、御寝の間は虎の絵だったり(あんなので囲まれて落ち着いて眠れるのかしら?)、女官の部屋などに、熊や猿が描かれていたりするのが興味深かった。
障壁画展