東京バレエ団 ニューイヤーガラ 名古屋公演
今日、新潟県中越沖地震チャリティーガラの検索をしていて、東バのニューイヤーガラの全国公演があり、名古屋公演もあることを知った。
2009年1月31日(土) 18:00
愛知県芸術劇場 大ホール
「ギリシャの踊り」「中国の不思議な役人」「ボレロ」(ギエム)
S席¥16,000 A席¥13,000 B席¥9,000 C席¥6,000 D席¥4,000
問合せ:中京テレビ事業
→電子チケットぴあ
はぁ〜、ギエムはまたまた全国でボレロを踊るのね。昨年の「『最後の』ボレロ」というのは、一体何だったの? と、あちこちに書かれているが、東京だけでないとなると、当然そういう声は大きくなるでしょうね〜 どうやらベジャール追悼で今回だけ特別、ということらしいけど。
それにしても、お値段にずい分差があるけど、やはりギエムor首藤さんが出ると高いんだな〜
まだぴあのサイトにしか出ておらず、中京テレビ事業の方には何も出てないが、首藤さんが踊ってくれそうもないから、やっぱりパスかな。後藤さんは(地元だし)絶対踊ってくれそうだけど。 9月11日より、先行抽選販売プレリザーブ。
東京バレエ団のスケジュールはこちら。 (「ニュー・イヤー・ガラ」は下の方)
2009年1月31日(土) 18:00
愛知県芸術劇場 大ホール
「ギリシャの踊り」「中国の不思議な役人」「ボレロ」(ギエム)
S席¥16,000 A席¥13,000 B席¥9,000 C席¥6,000 D席¥4,000
問合せ:中京テレビ事業
→電子チケットぴあ
はぁ〜、ギエムはまたまた全国でボレロを踊るのね。昨年の「『最後の』ボレロ」というのは、一体何だったの? と、あちこちに書かれているが、東京だけでないとなると、当然そういう声は大きくなるでしょうね〜 どうやらベジャール追悼で今回だけ特別、ということらしいけど。
それにしても、お値段にずい分差があるけど、やはりギエムor首藤さんが出ると高いんだな〜
まだぴあのサイトにしか出ておらず、中京テレビ事業の方には何も出てないが、首藤さんが踊ってくれそうもないから、やっぱりパスかな。後藤さんは(地元だし)絶対踊ってくれそうだけど。 9月11日より、先行抽選販売プレリザーブ。
東京バレエ団のスケジュールはこちら。 (「ニュー・イヤー・ガラ」は下の方)
ダンマガ10月号

表紙のダンサーが、誰かと見まごうばかりの美女だがニーナだった。こんな角度だといつもと違い大人の女性という雰囲気だ。かと思うと、中にとってもお茶目な写真もあって、ニーナらしくてホッとする。17ページにもわたるABTの特集がメインで、もちろんニーナのインタビューもある。特に来シーズンABTを去ることについては、やはり芸術監督としての仕事のため、長く海外へ出かけることが難しいという理由だそうだ。ABTでの最後の舞台は多分「白鳥」になるようだということで、見に行けないが、今年日本で見られてよかった。
グルジアでは、キリアン作品も踊るそうで、いずれ日本にももってきてほしいものだ。来年の来日公演「ロミオ&ジュリエット」はボリショイバレエと同じプロダクションのラブロフスキー版らしい。衣裳と舞台美術は一新とのこと。どんな舞台を見せてくれるのか、楽しみである。(それにしてもグルジア情勢が気にかかる。今回のロシアのやり方には憤りしか感じられない。明らかに国際法違反じゃないの)
また、マルセロ・ゴメスのインタビューの中に、「海賊」のカーテンコールでは、最初からニーナが「何をする?」と、目を輝かせていたそうで、何度か目には彼女がカーテンの内側でその態勢に入っていて、あっという間に彼の腕に飛び込んできた、という話も載っており、本当にお茶目な人である。(もちろんその写真もある) 日本でこんなに愛され、日本を愛してもいる彼女の祖国の平和を願わずにはいられない。
「ルジマートフのすべて2008」については4ページしかないが、同じ数だけ彼の写真があるのは嬉しい(笑) 「カルメン」2枚「阿修羅」の他、インタビュー時の彼の写真(こっちのシャツはちょっと...《以下自粛》)で、鈴木晶氏のお褒めのコメントはファンには嬉しい。「もはや往年のような驚異的なジャンプや回転は見せないが、研ぎ澄まされたナイフのような、美しい身体の線は健在だ。立っているだけで絵になる。...おそるべき存在感」語り尽くされた賛辞だが、本当に全くその通りなので、頷くしかない。
インタビューでも、「舞台で踊ったのは本当に1年ぶり」とあって、信じ難いほどだが、その間ずっとレッスンは欠かさなかったということだろう。そして、「こうして久しぶりに舞台に戻ってきて、自分はまだまだ舞台で何かをやっていきたいという思いが強まった」という言葉は嬉しい。「この1年間は、心の充電のための時間だった」というのも、もう踊ることはやめてしまうのだろうか、というファンの心配を払拭させ、納得させてくれる言葉である。だから来冬の「ミハイロフスキー劇場ガラ」でも踊ることになったのだろう。ガラでは、「これまで日本では上演しなかったバレエ団のレパートリーを見せたい」(そうでしょ、そうでしょ、たくさんありそうだもの)というのも嬉しいし、特に「スパルタクス」の抜粋を披露してくれるというのはすでに光藍社のサイトでも紹介されているが、今からワクワクする。
90年代の初めにほとんど同時にファンになった二人のダンサーが、同い年で、共に芸術監督となってダンスというライフワークのターニング・ポイントを迎えたものの、やはりまだ踊り続けてくれるということはファンにとっては幸せなことだ。二人のダンス・スタイルはかなり違うけれども。
また、ワガノワバレエアカデミーの速報には、アスィルムラートワ校長のインタビューもある。その中で、「『シェヘラザード』は成熟したダンサー向けの演目なので、生徒が踊るのは意外」という質問に対し、「学校のカリキュラムが9年生になって、生徒も1年分だけ大人になった」ことと、「卒業してバレエ団に入ったら、非常に短時間で新しい振付を覚えなければいけないから、(勉強のため)こういう大人向けの演目も取り入れていいだろう」という答に納得した。今回はやはり、今までの公演に比べて、演目もダンサーも大人っぽくなっているな、と実感した所以である。また卒業生の就職先について、マリインスキー・バレエとレニングラード国立の間ではダンサーの争奪戦が激しい、というのも、ルジさんのインタビューと合わせると納得できる。
ワガノワ・バレエ・アカデミーの公演を見た時、この子達はどこのバレエ団に入るのだろう、と気になっていたのだが、「眠り」を踊っていたユーリア・チェリシケーヴィチはマリインスキーに、「マルキタンカ」を踊っていたユーリア・チッカはレニ国に入るそうだ。二人のユーリアがバレエ団と共にまた来日してくれるのが楽しみだ。今まであまり、学校公演で見たバレエ学校の生徒のその後を実際に見ていないので、名前を覚えておかなくちゃ。
またザクリンスキー氏が、娘のアナスタシアちゃんについてインタビューで語っている。アルティナイはあまり娘にバレエをやらせたくなかったようだが(それはそうでしょう、大変だもの)、彼女が前回のワガノワ来日公演の「くるみ割り」を見て、自分から「お母さんの学校の入学試験を受けてもいい?」と言い出したそうだ。やはりDNAは受け継がれているのだろう。期待し過ぎてもいけないが、サラブレッドのようなアナスタシアちゃんの才能の開花が楽しみ。とても美人のようだし。パパは別の意味でバレエ学校に入れたかったらしいが。(親の目が届くからだそう)
その他、ロイヤルバレエの特集(ABTと同じく17ページ)、井上バレエ団(顔が長くなって大人になったティボー君、やっぱり見ればよかった)、イリーナ・コルパコワ&三浦雅士の対談、等見どころいっぱいで、読み応えあり。(ロイヤルもABTもワガノワも、10公演も見たのに、ほとんどブログの記事書きかけで溜まってるし...反省)
今月のプレゼントにルジマートフのサイン色紙なんてレアなものがある。でも1名のみで競争率高そう。(他にも、ニーナ、ゴメス、ロホ、崔由姫、早乙女太一、ティボー、クロボーグ等)
来月号は、ハンブルクバレエの特集。今月の広告ページに、2009年ハンブルクバレエ来日公演の概要が出ている。民音のサイトに特集ページはあるが、そこに出ていない、各全国公演の問い合わせ先が出ていて嬉しい。サイトのチケット販売のページはまだ名古屋公演しかアップされていない。
さて、ぴあで買うべきか、ローソンで買うべきか、どっちの方が良い席が取れるかな?名古屋の「人魚姫」は同じ日2公演なので、ソワレにすべきか、マチネにすべきか、これまた迷うな〜
新潟県中越沖地震チャリティー バレエガラコンサート@奈良 (2)
( continued )
第二部
1. ルースカヤ 高橋 晃子
この曲は大好きなので思い入れが深いのだが、高橋晃子の踊りは私の好みと少しズレていたのが残念。あの独特のロシアらしい勿体ぶったような重々しい風情(でありながらロシアの風土を感じさせる土臭さ)がなく、スカート丈が短いのも、ちょっと軽い感じに見えてしまった。(冠がココシュニクじゃなかったのも、ちょっと...)
2. 海賊(1幕)[ランケデムとギュリナーラ] 寺島 まゆみ、芳賀 望
ABTの全幕「海賊」を思い出す。ヴァリやコーダまで全部踊ってくれたのでよかった。ランケデムは先日のABTのサヴェリエフの超絶技巧が記憶に新しいが、マラーホフは言うまでもなくザクリンスキーやファジェーエフ、マトヴィエンコなど今まで名だたるダンサーが踊っている役であるが、芳賀君はよく健闘していたと言っておこう。寺島さんのギュリナーラもなかなかよかった。
3. Ne me quittes pas アンナ・パシコーワ(インペリアル・ロシア・バレエ)
有名なジャック・ブレルのシャンソン ’Ne me quittes pas’ (「行かないで」)に合わせてロングドレスで踊るパシコーワは美しかった。この歌も好きな曲なので、楽しめた。
4. アゴン ダリヤ・スホルコワ、 シリル・ピエール
バランシン作品を美しく踊れるのはやはり実力のあるダンサーだろう。久しぶりに見た作品だが、二人の踊りは完成度が高くて満足できるものだった。
5. 海賊(2幕よりパ・ド・トロワ) メドーラ:エレーナ・フィリピエワ、アリ:セルゲイ・シドルスキー、コンラッド:イリヤ・クズネツォフ
フィリピエワのメドーラは初めて見る。きらびやかなティアラに、前にスリットの入ったパープルの衣裳はスパンコールで光り、雰囲気が少しニキヤのよう。ヴァリエーションはガムザッティのヴァリだった。
コンラッドのクズネツォフはさすがで、貫禄の踊り。シドルスキーのアリはクズネツォフに比べるとやや線が細いようだが、テクニカルに踊っていた。とっても豪華なトロワであった。
6. 創作 le Pleut ( 雨 ) 松崎えり 大嶋正樹
曲目や振付家がわからないが、「クリエイター」と評されている松崎さんの新作のようだ。久しぶりに大嶋さんの踊りが見られてよかった。もう怪我はすっかり回復したようだ。プログラムの解説に、「ザ・カブキ」の勘平や、「中国の不思議な役人」の妖艶な娘役が誉めてあるのを読むと、あらためて東京バレエ団退団が淋しく感じられる。今年の冬は、誰の勘平や娘が見られるのだろう...
7. ロミオとジュリエット(バルコニーの場) オクサナ・クチュルク、イーゴリ・イェブラ
バルコニーはないが、クチュルクのジュリエットも、イェブラのロミオもすごく素敵だった。クチュルクは相変わらず、シューズにリボンをつけていないのね。どうやって固定してるんだろう、と思う。でも、とにかく美しい二人で、すごく満足できた演目。
8. カルメン 高橋晃子 イリヤ・クズネツォフ
高橋晃子は髪に赤い花と櫛をつけているが、スカート丈が半端に短かった。こちらのカルメンはあまり印象にないので、これ以上書けない。
9. 瀕死の白鳥 ユリヤ・マハリナ
マハリナの瀕死は2度目だが、彼女らしく、白鳥の髪飾りもモダンな感じの羽が広がったようなタイプ。登場の時も、下手からだが後ろ向きではなく、手を交差させて上手に向かって進んで来る。凛とした、誇り高い白鳥に見える。最後も、前ではなく、後に身体を反らせて終わり、同じマリインスキーのロパートキナの白鳥ともずい分違うものであった。
10. フィナーレ: ドン・キホーテ(組曲) ガリーナ・ステパネンコ、アントン・コルサコフ、アンドレイ・メルクリエフ、エレーナ・コレスニチェンコ、アンナ・パシコーワ、日本人ダンサー2名他、全員出演
まず2幕の酒場の場面で、テーブルにお酒なども用意され、ダンサー全員がスペイン風の出で立ちで揃う。インペリアル・ロシアバレエのパシコワとコレスニチェンコが、(多分)メルセデスとカルメンシータとなって喧嘩のような掛け合いから始まり、この女の闘いがまず圧巻である。さすがロシアのダンサー達。とっても化粧映えのする顔立ちなので、雰囲気もぴったりで盛り上がる。
続いてメルクリエフがエスパーダの踊りを踊る。これがとってもカッコよかった。彼はレニ国にいた頃、エスパーダ役を得意としていただけあり、当時は見たことがなかったので、しっかり楽しめた。
そして、ステパネンコがキトリとして登場。コルサコフのバジルと、3幕のGPdDを披露してくれた。ステパネンコはやや身体が重く見えたが、さすがに貫禄の踊り。存在感が圧倒的である。フェッテにも要所にダブルを入れて回る。まだこれだけ踊れるのに、この冬の来日公演には参加しないのね。私には彼女の全幕「ドン・キ」は95年が最後、全幕の主役は99年の「ジゼル」が最後になってしまった。パ・ド・ドゥの間にキトリの友人達の踊りも入る本格的なグラン・パで、踊らないダンサーもスペイン風の衣裳で、雰囲気を盛り上げていた。が、やはり日本人ダンサー(特に女性)は身体が細く小さい(悪く言うと貧弱)のを実感してしまった。
最後に、順にダンサー達が挨拶。マハリナとフィリピエワは、第二部の踊りの衣裳で登場。彼らは「ドン・キ」には参加していなかった。本格的に酒場の場面から、最後のGPdDまでを見せてくれ、とても充実したフィナーレであった。最後にタランダが出て来ないかな〜と期待したけど、それはなかった。
最後のフィナーレで、うまくまとまってはいたけど、全体には演目が多い割に、アダージオだけのものが多くてやや不満だった。演目数を減らしてもGPdD全体を踊って欲しかったと思う。あれでこのお値段は高いと思うが、やはりチャリティなのでしかたないだろう。これだけの豪華キャストを揃えたから観客も集まり、チャリティの意味があるのだろうし。(でも、何で奈良なの?)
また、観客が関西の人はそうなのか、(名古屋も同じだが)ドンキや海賊のフェッテで手拍子が入り、男性のピルエットの時まで手拍子するのはどうかと思う。その割にブラボーが少なくて淋しかった。自分でも声をかければいいのだけれど、男性のように大きく響かないので、遠慮してしまったが、どれだけ叫びたかったことか。男性客は確かに少なかった。
また、会場ではキャスト表が配られず、貼り出してあったのは演目のリストのみだった。プログラム¥1,000だったのはよいけれど、(それも最初は売ってある場所がわかりにくく)他の公演と共通なので、その会場ではやらない演目もあるため、順序も違うし、踊るダンサーも書いてない。ダンサーの紹介はモノクロながら写真や解説入りで、写真が大きいのはいいのだが、それを頼りに必死にダンサーを確認したけれど、メイクすると誰だかわからなくなる人もいるので、やはりキャスト表がほしかった。
と思っていたら、舞台が終わって帰る頃にアナウンスが入り、「キャスト表をロビーに貼り出しました」。
もう少し早く貼ってよ〜 皆携帯でバシャバシャ写していた。公演が進むにつれてもう少しサービスがよくなるかもしれないけれど、サイト(ブログ)のキャスト表をプリントアウトして持っていった方がよかったかも。
補足だが、奈良ではバレエの後にTOSHIのライブがあったが、終演予定が7時で、私は遠路だしあまり興味がなかったので聞かずに帰った。残っている人が非常に少なく、ちょっと悪いかな、とは思ったのだが、ちょうど、乗り換え少なく帰れる電車の時間が近かったため、すぐに退出してしまった。それでも行きより長く、3時間ほどかかってしまった。帰宅したら、新幹線が静岡方面で止まっているらしいと聞いて、実は奈良に行くために24日のポリーナの「ドン・キ」の日を変えたのでやはりよかった、東京に行っていたら大変だった、くらいしか深くは考えなかったが、その影響で京都でも新幹線が動いていなかったらしい(よく考えたら当たり前か)。あのまま残っていたら、と思うとゾッとしてしまった。在来線でサッサと帰ったのは正解だったようだ。近鉄も(名古屋方面は)接続が悪かったようだし。
東京なら、TOSHIの歌を聞きたいという人ももっと多いかもしれないが、普通に考えると、バレエファンと、X-Japanのファンはあんまり一致しないと思う。あのライブをバレエにくっつけたのは、まさに蛇足という感じがする。奈良だし。(しつこいが、なんで奈良なの?と思ったら、高橋晃子さんが奈良在住のためらしい。彼女の経歴もブログにあった)
アーツ企画の、奈良公演の報告がブログに出ている。キャスト表も。
第二部
1. ルースカヤ 高橋 晃子
この曲は大好きなので思い入れが深いのだが、高橋晃子の踊りは私の好みと少しズレていたのが残念。あの独特のロシアらしい勿体ぶったような重々しい風情(でありながらロシアの風土を感じさせる土臭さ)がなく、スカート丈が短いのも、ちょっと軽い感じに見えてしまった。(冠がココシュニクじゃなかったのも、ちょっと...)
2. 海賊(1幕)[ランケデムとギュリナーラ] 寺島 まゆみ、芳賀 望
ABTの全幕「海賊」を思い出す。ヴァリやコーダまで全部踊ってくれたのでよかった。ランケデムは先日のABTのサヴェリエフの超絶技巧が記憶に新しいが、マラーホフは言うまでもなくザクリンスキーやファジェーエフ、マトヴィエンコなど今まで名だたるダンサーが踊っている役であるが、芳賀君はよく健闘していたと言っておこう。寺島さんのギュリナーラもなかなかよかった。
3. Ne me quittes pas アンナ・パシコーワ(インペリアル・ロシア・バレエ)
有名なジャック・ブレルのシャンソン ’Ne me quittes pas’ (「行かないで」)に合わせてロングドレスで踊るパシコーワは美しかった。この歌も好きな曲なので、楽しめた。
4. アゴン ダリヤ・スホルコワ、 シリル・ピエール
バランシン作品を美しく踊れるのはやはり実力のあるダンサーだろう。久しぶりに見た作品だが、二人の踊りは完成度が高くて満足できるものだった。
5. 海賊(2幕よりパ・ド・トロワ) メドーラ:エレーナ・フィリピエワ、アリ:セルゲイ・シドルスキー、コンラッド:イリヤ・クズネツォフ
フィリピエワのメドーラは初めて見る。きらびやかなティアラに、前にスリットの入ったパープルの衣裳はスパンコールで光り、雰囲気が少しニキヤのよう。ヴァリエーションはガムザッティのヴァリだった。
コンラッドのクズネツォフはさすがで、貫禄の踊り。シドルスキーのアリはクズネツォフに比べるとやや線が細いようだが、テクニカルに踊っていた。とっても豪華なトロワであった。
6. 創作 le Pleut ( 雨 ) 松崎えり 大嶋正樹
曲目や振付家がわからないが、「クリエイター」と評されている松崎さんの新作のようだ。久しぶりに大嶋さんの踊りが見られてよかった。もう怪我はすっかり回復したようだ。プログラムの解説に、「ザ・カブキ」の勘平や、「中国の不思議な役人」の妖艶な娘役が誉めてあるのを読むと、あらためて東京バレエ団退団が淋しく感じられる。今年の冬は、誰の勘平や娘が見られるのだろう...
7. ロミオとジュリエット(バルコニーの場) オクサナ・クチュルク、イーゴリ・イェブラ
バルコニーはないが、クチュルクのジュリエットも、イェブラのロミオもすごく素敵だった。クチュルクは相変わらず、シューズにリボンをつけていないのね。どうやって固定してるんだろう、と思う。でも、とにかく美しい二人で、すごく満足できた演目。
8. カルメン 高橋晃子 イリヤ・クズネツォフ
高橋晃子は髪に赤い花と櫛をつけているが、スカート丈が半端に短かった。こちらのカルメンはあまり印象にないので、これ以上書けない。
9. 瀕死の白鳥 ユリヤ・マハリナ
マハリナの瀕死は2度目だが、彼女らしく、白鳥の髪飾りもモダンな感じの羽が広がったようなタイプ。登場の時も、下手からだが後ろ向きではなく、手を交差させて上手に向かって進んで来る。凛とした、誇り高い白鳥に見える。最後も、前ではなく、後に身体を反らせて終わり、同じマリインスキーのロパートキナの白鳥ともずい分違うものであった。
10. フィナーレ: ドン・キホーテ(組曲) ガリーナ・ステパネンコ、アントン・コルサコフ、アンドレイ・メルクリエフ、エレーナ・コレスニチェンコ、アンナ・パシコーワ、日本人ダンサー2名他、全員出演
まず2幕の酒場の場面で、テーブルにお酒なども用意され、ダンサー全員がスペイン風の出で立ちで揃う。インペリアル・ロシアバレエのパシコワとコレスニチェンコが、(多分)メルセデスとカルメンシータとなって喧嘩のような掛け合いから始まり、この女の闘いがまず圧巻である。さすがロシアのダンサー達。とっても化粧映えのする顔立ちなので、雰囲気もぴったりで盛り上がる。
続いてメルクリエフがエスパーダの踊りを踊る。これがとってもカッコよかった。彼はレニ国にいた頃、エスパーダ役を得意としていただけあり、当時は見たことがなかったので、しっかり楽しめた。
そして、ステパネンコがキトリとして登場。コルサコフのバジルと、3幕のGPdDを披露してくれた。ステパネンコはやや身体が重く見えたが、さすがに貫禄の踊り。存在感が圧倒的である。フェッテにも要所にダブルを入れて回る。まだこれだけ踊れるのに、この冬の来日公演には参加しないのね。私には彼女の全幕「ドン・キ」は95年が最後、全幕の主役は99年の「ジゼル」が最後になってしまった。パ・ド・ドゥの間にキトリの友人達の踊りも入る本格的なグラン・パで、踊らないダンサーもスペイン風の衣裳で、雰囲気を盛り上げていた。が、やはり日本人ダンサー(特に女性)は身体が細く小さい(悪く言うと貧弱)のを実感してしまった。
最後に、順にダンサー達が挨拶。マハリナとフィリピエワは、第二部の踊りの衣裳で登場。彼らは「ドン・キ」には参加していなかった。本格的に酒場の場面から、最後のGPdDまでを見せてくれ、とても充実したフィナーレであった。最後にタランダが出て来ないかな〜と期待したけど、それはなかった。
最後のフィナーレで、うまくまとまってはいたけど、全体には演目が多い割に、アダージオだけのものが多くてやや不満だった。演目数を減らしてもGPdD全体を踊って欲しかったと思う。あれでこのお値段は高いと思うが、やはりチャリティなのでしかたないだろう。これだけの豪華キャストを揃えたから観客も集まり、チャリティの意味があるのだろうし。(でも、何で奈良なの?)
また、観客が関西の人はそうなのか、(名古屋も同じだが)ドンキや海賊のフェッテで手拍子が入り、男性のピルエットの時まで手拍子するのはどうかと思う。その割にブラボーが少なくて淋しかった。自分でも声をかければいいのだけれど、男性のように大きく響かないので、遠慮してしまったが、どれだけ叫びたかったことか。男性客は確かに少なかった。
また、会場ではキャスト表が配られず、貼り出してあったのは演目のリストのみだった。プログラム¥1,000だったのはよいけれど、(それも最初は売ってある場所がわかりにくく)他の公演と共通なので、その会場ではやらない演目もあるため、順序も違うし、踊るダンサーも書いてない。ダンサーの紹介はモノクロながら写真や解説入りで、写真が大きいのはいいのだが、それを頼りに必死にダンサーを確認したけれど、メイクすると誰だかわからなくなる人もいるので、やはりキャスト表がほしかった。
と思っていたら、舞台が終わって帰る頃にアナウンスが入り、「キャスト表をロビーに貼り出しました」。
もう少し早く貼ってよ〜 皆携帯でバシャバシャ写していた。公演が進むにつれてもう少しサービスがよくなるかもしれないけれど、サイト(ブログ)のキャスト表をプリントアウトして持っていった方がよかったかも。
補足だが、奈良ではバレエの後にTOSHIのライブがあったが、終演予定が7時で、私は遠路だしあまり興味がなかったので聞かずに帰った。残っている人が非常に少なく、ちょっと悪いかな、とは思ったのだが、ちょうど、乗り換え少なく帰れる電車の時間が近かったため、すぐに退出してしまった。それでも行きより長く、3時間ほどかかってしまった。帰宅したら、新幹線が静岡方面で止まっているらしいと聞いて、実は奈良に行くために24日のポリーナの「ドン・キ」の日を変えたのでやはりよかった、東京に行っていたら大変だった、くらいしか深くは考えなかったが、その影響で京都でも新幹線が動いていなかったらしい(よく考えたら当たり前か)。あのまま残っていたら、と思うとゾッとしてしまった。在来線でサッサと帰ったのは正解だったようだ。近鉄も(名古屋方面は)接続が悪かったようだし。
東京なら、TOSHIの歌を聞きたいという人ももっと多いかもしれないが、普通に考えると、バレエファンと、X-Japanのファンはあんまり一致しないと思う。あのライブをバレエにくっつけたのは、まさに蛇足という感じがする。奈良だし。(しつこいが、なんで奈良なの?と思ったら、高橋晃子さんが奈良在住のためらしい。彼女の経歴もブログにあった)
アーツ企画の、奈良公演の報告がブログに出ている。キャスト表も。
新潟県中越沖地震チャリティー バレエガラコンサート@奈良 (1)
8月24日(日) 15:00〜 なら100年会館
はるばる奈良まで行ってきた。(遠かった〜) 京都からJRだと、運良く快速に乗れれば40分なのだが、普通だと約1時間、時には1時間20分近くかかってしまうこともある。京都まで新幹線を使わないとその分は安いのだが、接続が良くない場合もあり、本当に運次第(?)な場所である。奈良駅はまだ改修中だが、思ったより新しくてきれいだった。多分、2010年の平城遷都1300年祭に向けて準備中なのであろう。今まで車でしか行ったことがなかったので、やはり遠路という感じである。1300年祭までにはもう少しアクセスを便利にしてほしいものだ。
なら100年会館は、JR奈良駅のすぐそば。駅構内から建物が見える。比較的新しいホールできれいであったが、座席と床が木製で、座った時や、身体を動かした時の音が上演中少し気になった。
ここは、公演内容に応じて客席を変化させられるようになっており、M列グループとかだったので(HPの座席表参照)後の方かと心配したが、J・K列から始まっていて、すごく舞台が近くて見やすかった。でも、両端は空席になっており、2階席もかなりガラガラな印象だった。なぜこの会場なのだろう。大阪や神戸ならもっと集客もいいのに。(私も行きやすいし)
<第一部>
( 開会式 → なし)
1. くるみ割り人形(パ・ド・ドゥ) アリヤ・タニクパエワ(ウィーン国立歌劇場)、ミハイル・マルテニュク(クレムリン・バレエ)
タニクパエワは小柄で可愛らしいダンサー。白に金糸、銀糸の入った美しい衣裳で、踊りもなかなかしっかりしていた。マルテニュクは、臙脂色の上着。彼はあまり背が高くないので、サポートが大変そうで、リフトで少しフラついたところがあった。このグラン・パ・ド・ドゥは少し長いと(いつも)思う。全幕だとカヴァリエがクララ(金平糖の精)をリフトしたりするので王子の負担が少ないが、ガラで二人きりだと、王子は結構大変だと思う。のっけから、しっかりアダージオ、各ヴァリエーション、コーダと完全なグラン・パ・ド・ドゥで長いので、他にもパ・ド・ドゥ演目が多いから、どれだけ時間がかかるのだろうと思っていたら、それは大きな当てはずれに終わってしまった。
2. シェヘラザード 高橋 晃子(ロシアクラシックバレエ・アカデミー)、イリヤ・クズネツォフ(マリインスキー劇場)
もう、これは世界一のペアを何度も見ているので、私にとっては普通に語ってはいけない演目なのだが。(笑) 高橋晃子はなぜか金髪のロングヘアーで、トルコブルーの衣裳だが、何だか動きが硬いかな、と感じる。クズネツォフは、例の金の奴隷の衣裳なので、どうも分が悪いようだ。彼は、こうして髪を纏めるとなかなか美男子で、特に高い鼻の線がきれいで横顔が美しい。ただ、あの衣裳だともう少し身体を絞った方がいいのでは?と思ってしまう。高橋晃子は、ゾベイダ役をよく踊り込んでいるのだろうか?先日のワガノワ・バレエ・アカデミーの少女の方が技術的には良いような気がしてしまった。二人の踊りが、パの繋ぎなどちょっとぎこちなく感じ、これは、王の留守の間にこっそり王の愛妾と奴隷が愛欲に耽る話なのに、それが全然見えてこないな、と感じた。まぁ、ガラだし初日だからしかたないのかもしれないが、二人の間にドラマは感じられなかった。
3. ライモンダ ガリーナ・ステパネンコ、アンドレイ・メルクリエフ(共にボリショイ劇場)
メルクリエフは、白いマントを翻して踊り、とてもカッコよかったが、やはりはあまり長身ではないので、貫禄のステパ姐さん相手では、サポートがやや大変そうに見えた。ステパネンコは本当に久しぶりに見た。2006年のボリショイ来日時に来なかったので、2003年の世界バレエフェス以来だろうか。相変わらずのテクニックは素晴らしかったが、アダージオだけだったので少し不満が残った。完全なGPdDを見たかったな〜
4. Lady in Red オクサナ・クチュルク(ボルドーオペラ座)
(振付:ユーリ・ペトゥホフ 音楽:アントニオ・ヴィヴァルディ)
プログラムには「赤の肖像〜Portrait in Red」となっていた。タイトル通り赤いロングドレスで椅子に座って踊り始めるクチュルク。バックの照明も赤い。手を打ち合わせたりしながら、ヴィヴァルディの四季(夏)に合わせて踊る。久しぶりに見て踊りに成長の跡が見られるな〜と感じた。堂々としており、美しさにも磨きがかって、素晴らしいダンサーになっていた。ボルドーオペラ座の来日は滅多にないので、またミハイロフスキーの仲間ともっと踊ってほしいな〜と思うが、ジュドさんが手放さないのだろうな。
5. バラの精 さいとう 美帆(新国立劇場)、アントン・コルサコフ(マリインスキー劇場)
さいとうさんは可愛らしい少女で、踊りもなかなか良かったが、椅子が小さくてちょっと淋しい。コルサコフは、まるで西洋絵画に出てくるレトロな美少年のような顔立ちだが、ちょっとふっくらしていて、踊りにもう少しキレがあるといいのにな、という感じ。ジャンプの高さももう少しあるといいのに、やや重さを感じる。真っ赤な衣裳のバラだった。
6. 白鳥の湖(2幕) シリル・ピエール、ダリヤ・スホルコワ(共にミュンヘン・バレエ)
ピエールの王子は、カーキ色に赤いアクセントの入った軍服のような衣裳で、プティ版「コッペリア」の軍人さんを思い出してしまった。スホルコワは顔が小さく、ピエールと重なると、彼の顔が縁取りになってしまうほど。白鳥の衣裳は切り替えラインが美しい。アダージオのみで、コール・ドもないのでちょっと淋しかった。リフトの時、オデットが逆さまにならないのはちょっと物足りない。二人の踊りは美しかったと思うが。
7.眠れる森の美女 寺島 ひろみ(新国立劇場)、アンドレイ・メルクリエフ(ボリショイ劇場)
著作権の承認が間に合わなかったらしくチャイコフスキー・パ・ド・ドゥから変更の演目。寺島姉妹は私には区別が難しいが、可愛らしいオーロラに、ハンサムなデジレ王子の組合せで楽しめたが、やはりアダージオのみだったのが不満であった。
8.カルメン フィリピエワ シドルフスキー
黒いロングドレスのフィリピエワ、黒いロングスカートのような衣裳のシドルフスキー、共にキレのある踊りで、モダンぽい振付のフィリピエワは初めて見るが、とってもカッコイイ。第1部では、これが最も気に入った演目だった。
9. 白鳥 イーゴリ・イェブラ
(振付:イーゴリ・イェブラ 音楽:カミーユ・サンサーンス)
短パンひとつで向こうを向いて踞っているイェブラは初め、誰だろうと思う。最初は無音のまま踊り続ける。どちらかというと、クラシックぽい振付で大きく手足を伸ばしたアラベスクが美しい。激しい息づかいが聞こえ、いつまで続けるのかな、と思う頃、お馴染みのサンサーンスの音楽が始まる。今までの白鳥と違って、やはり雄の白鳥という感じ。静かな中にもワイルドな動きからだんだん収束していくのがやはり瀕死なのだな、と思う。2005年のスペインガラでとても評判のよかったダンサーであるが、私は見られなかったので、やっと見られてよかった。スタイルも良いし、踊りも素晴らしかった。
10. マノン(第一幕エレジー) ユリヤ・マハリナ、 イリヤ・クズネツォフ(マリインスキー劇場)
マハリナのマノンは初めて見たが、あれだけ妖艶なマハリナなのだから、もっとこの演目を見せてくれてもいいと思うのだが、マリインスキーの全幕レパートリーにあるのだろうか? この場面はガラでもあまり見ないが、音楽は沼地のパ・ド・ドゥに似た音楽だった。でも水色のドレスのマハリナは幸せそうに踊っていたから、やはり第1幕の場面なのだろう。珍しいものを見たということで、印象的な演目だった。
(休憩15分)
長くなり過ぎたので、第2部は次回に
( to be continued )
はるばる奈良まで行ってきた。(遠かった〜) 京都からJRだと、運良く快速に乗れれば40分なのだが、普通だと約1時間、時には1時間20分近くかかってしまうこともある。京都まで新幹線を使わないとその分は安いのだが、接続が良くない場合もあり、本当に運次第(?)な場所である。奈良駅はまだ改修中だが、思ったより新しくてきれいだった。多分、2010年の平城遷都1300年祭に向けて準備中なのであろう。今まで車でしか行ったことがなかったので、やはり遠路という感じである。1300年祭までにはもう少しアクセスを便利にしてほしいものだ。
なら100年会館は、JR奈良駅のすぐそば。駅構内から建物が見える。比較的新しいホールできれいであったが、座席と床が木製で、座った時や、身体を動かした時の音が上演中少し気になった。
ここは、公演内容に応じて客席を変化させられるようになっており、M列グループとかだったので(HPの座席表参照)後の方かと心配したが、J・K列から始まっていて、すごく舞台が近くて見やすかった。でも、両端は空席になっており、2階席もかなりガラガラな印象だった。なぜこの会場なのだろう。大阪や神戸ならもっと集客もいいのに。(私も行きやすいし)
<第一部>
( 開会式 → なし)
1. くるみ割り人形(パ・ド・ドゥ) アリヤ・タニクパエワ(ウィーン国立歌劇場)、ミハイル・マルテニュク(クレムリン・バレエ)
タニクパエワは小柄で可愛らしいダンサー。白に金糸、銀糸の入った美しい衣裳で、踊りもなかなかしっかりしていた。マルテニュクは、臙脂色の上着。彼はあまり背が高くないので、サポートが大変そうで、リフトで少しフラついたところがあった。このグラン・パ・ド・ドゥは少し長いと(いつも)思う。全幕だとカヴァリエがクララ(金平糖の精)をリフトしたりするので王子の負担が少ないが、ガラで二人きりだと、王子は結構大変だと思う。のっけから、しっかりアダージオ、各ヴァリエーション、コーダと完全なグラン・パ・ド・ドゥで長いので、他にもパ・ド・ドゥ演目が多いから、どれだけ時間がかかるのだろうと思っていたら、それは大きな当てはずれに終わってしまった。
2. シェヘラザード 高橋 晃子(ロシアクラシックバレエ・アカデミー)、イリヤ・クズネツォフ(マリインスキー劇場)
もう、これは世界一のペアを何度も見ているので、私にとっては普通に語ってはいけない演目なのだが。(笑) 高橋晃子はなぜか金髪のロングヘアーで、トルコブルーの衣裳だが、何だか動きが硬いかな、と感じる。クズネツォフは、例の金の奴隷の衣裳なので、どうも分が悪いようだ。彼は、こうして髪を纏めるとなかなか美男子で、特に高い鼻の線がきれいで横顔が美しい。ただ、あの衣裳だともう少し身体を絞った方がいいのでは?と思ってしまう。高橋晃子は、ゾベイダ役をよく踊り込んでいるのだろうか?先日のワガノワ・バレエ・アカデミーの少女の方が技術的には良いような気がしてしまった。二人の踊りが、パの繋ぎなどちょっとぎこちなく感じ、これは、王の留守の間にこっそり王の愛妾と奴隷が愛欲に耽る話なのに、それが全然見えてこないな、と感じた。まぁ、ガラだし初日だからしかたないのかもしれないが、二人の間にドラマは感じられなかった。
3. ライモンダ ガリーナ・ステパネンコ、アンドレイ・メルクリエフ(共にボリショイ劇場)
メルクリエフは、白いマントを翻して踊り、とてもカッコよかったが、やはりはあまり長身ではないので、貫禄のステパ姐さん相手では、サポートがやや大変そうに見えた。ステパネンコは本当に久しぶりに見た。2006年のボリショイ来日時に来なかったので、2003年の世界バレエフェス以来だろうか。相変わらずのテクニックは素晴らしかったが、アダージオだけだったので少し不満が残った。完全なGPdDを見たかったな〜
4. Lady in Red オクサナ・クチュルク(ボルドーオペラ座)
(振付:ユーリ・ペトゥホフ 音楽:アントニオ・ヴィヴァルディ)
プログラムには「赤の肖像〜Portrait in Red」となっていた。タイトル通り赤いロングドレスで椅子に座って踊り始めるクチュルク。バックの照明も赤い。手を打ち合わせたりしながら、ヴィヴァルディの四季(夏)に合わせて踊る。久しぶりに見て踊りに成長の跡が見られるな〜と感じた。堂々としており、美しさにも磨きがかって、素晴らしいダンサーになっていた。ボルドーオペラ座の来日は滅多にないので、またミハイロフスキーの仲間ともっと踊ってほしいな〜と思うが、ジュドさんが手放さないのだろうな。
5. バラの精 さいとう 美帆(新国立劇場)、アントン・コルサコフ(マリインスキー劇場)
さいとうさんは可愛らしい少女で、踊りもなかなか良かったが、椅子が小さくてちょっと淋しい。コルサコフは、まるで西洋絵画に出てくるレトロな美少年のような顔立ちだが、ちょっとふっくらしていて、踊りにもう少しキレがあるといいのにな、という感じ。ジャンプの高さももう少しあるといいのに、やや重さを感じる。真っ赤な衣裳のバラだった。
6. 白鳥の湖(2幕) シリル・ピエール、ダリヤ・スホルコワ(共にミュンヘン・バレエ)
ピエールの王子は、カーキ色に赤いアクセントの入った軍服のような衣裳で、プティ版「コッペリア」の軍人さんを思い出してしまった。スホルコワは顔が小さく、ピエールと重なると、彼の顔が縁取りになってしまうほど。白鳥の衣裳は切り替えラインが美しい。アダージオのみで、コール・ドもないのでちょっと淋しかった。リフトの時、オデットが逆さまにならないのはちょっと物足りない。二人の踊りは美しかったと思うが。
7.眠れる森の美女 寺島 ひろみ(新国立劇場)、アンドレイ・メルクリエフ(ボリショイ劇場)
著作権の承認が間に合わなかったらしくチャイコフスキー・パ・ド・ドゥから変更の演目。寺島姉妹は私には区別が難しいが、可愛らしいオーロラに、ハンサムなデジレ王子の組合せで楽しめたが、やはりアダージオのみだったのが不満であった。
8.カルメン フィリピエワ シドルフスキー
黒いロングドレスのフィリピエワ、黒いロングスカートのような衣裳のシドルフスキー、共にキレのある踊りで、モダンぽい振付のフィリピエワは初めて見るが、とってもカッコイイ。第1部では、これが最も気に入った演目だった。
9. 白鳥 イーゴリ・イェブラ
(振付:イーゴリ・イェブラ 音楽:カミーユ・サンサーンス)
短パンひとつで向こうを向いて踞っているイェブラは初め、誰だろうと思う。最初は無音のまま踊り続ける。どちらかというと、クラシックぽい振付で大きく手足を伸ばしたアラベスクが美しい。激しい息づかいが聞こえ、いつまで続けるのかな、と思う頃、お馴染みのサンサーンスの音楽が始まる。今までの白鳥と違って、やはり雄の白鳥という感じ。静かな中にもワイルドな動きからだんだん収束していくのがやはり瀕死なのだな、と思う。2005年のスペインガラでとても評判のよかったダンサーであるが、私は見られなかったので、やっと見られてよかった。スタイルも良いし、踊りも素晴らしかった。
10. マノン(第一幕エレジー) ユリヤ・マハリナ、 イリヤ・クズネツォフ(マリインスキー劇場)
マハリナのマノンは初めて見たが、あれだけ妖艶なマハリナなのだから、もっとこの演目を見せてくれてもいいと思うのだが、マリインスキーの全幕レパートリーにあるのだろうか? この場面はガラでもあまり見ないが、音楽は沼地のパ・ド・ドゥに似た音楽だった。でも水色のドレスのマハリナは幸せそうに踊っていたから、やはり第1幕の場面なのだろう。珍しいものを見たということで、印象的な演目だった。
(休憩15分)
長くなり過ぎたので、第2部は次回に
( to be continued )
「学校へ行こう!MAX」に、バレエ少女望月理沙ちゃん、再登場。
今日8月12日放送の学校へ行こう!MAX
今回は「再会の旅SP」として、これまで番組で取り上げた学生達のその後の姿を取材しているが、あのローザンヌ国際バレエコンクールをめざしていた望月理沙ちゃんも取り上げられていた。
バレエ一筋に生きるために、高校も中退してしまった理沙ちゃん。しかし、ローザンヌでは惜しくも準々決勝で敗退してしまった。その時彼女が流した涙には、それ以外にも隠された理由があった。実は彼女の祖父、祖母とも元学校の教師。特に校長まで務めた厳格な祖父にとって、夢のためとはいえ、高校を中退することなど許せることではなかった。怒りを顕わにし、以後疎遠となってしまった祖父母。しかも目標としていたローザンヌ入賞の夢も断たれ、絶望的な思いに捕らわれる理沙ちゃん。
しかし、ある日、放送を見た祖父から電話が。「バレエのことはよくわからないが、踊っている理沙は幸せそうに見えた」と。番組がきっかけとなって、祖父母を始め親戚の人達も応援してくれるようになる。そして、ローザンヌこそ逃したものの、その後、ユース・アメリカン・グランプリで2位入賞という快挙を成し遂げた彼女は、ベルギー王立バレエ学校留学の切符を手にすることができた。
(この「ユース・アメリカン・グランプリ」は、漫画「テレプシコーラ」でも、六花がチャレンジして入賞している。ローザンヌよりはやや平易なのだろうか?)
その成功も、「学校へ行こう!MAX」のおかげというわけで、理沙ちゃんは、V6にお礼がしたいと、彼らをメルパルクホールに招き、バレエを披露する。踊ったのは「ドン・キ」のGPdD。パートナーがいないのでキトリのヴァリエーションのみだが、自信にあふれ、幸せそうに踊る彼女がいた。
一流のバレリーナになるのはまだまだ大変だろうが、いつの日かプロになって、舞台を見せてほしいものだ。そのためにも彼女の名前は覚えておこうと思う。
(最近非常に忙しく、「エトワールガラ」も書きかけでUPできない。もう少し簡潔に書けるといいのだが)
今回は「再会の旅SP」として、これまで番組で取り上げた学生達のその後の姿を取材しているが、あのローザンヌ国際バレエコンクールをめざしていた望月理沙ちゃんも取り上げられていた。
バレエ一筋に生きるために、高校も中退してしまった理沙ちゃん。しかし、ローザンヌでは惜しくも準々決勝で敗退してしまった。その時彼女が流した涙には、それ以外にも隠された理由があった。実は彼女の祖父、祖母とも元学校の教師。特に校長まで務めた厳格な祖父にとって、夢のためとはいえ、高校を中退することなど許せることではなかった。怒りを顕わにし、以後疎遠となってしまった祖父母。しかも目標としていたローザンヌ入賞の夢も断たれ、絶望的な思いに捕らわれる理沙ちゃん。
しかし、ある日、放送を見た祖父から電話が。「バレエのことはよくわからないが、踊っている理沙は幸せそうに見えた」と。番組がきっかけとなって、祖父母を始め親戚の人達も応援してくれるようになる。そして、ローザンヌこそ逃したものの、その後、ユース・アメリカン・グランプリで2位入賞という快挙を成し遂げた彼女は、ベルギー王立バレエ学校留学の切符を手にすることができた。
(この「ユース・アメリカン・グランプリ」は、漫画「テレプシコーラ」でも、六花がチャレンジして入賞している。ローザンヌよりはやや平易なのだろうか?)
その成功も、「学校へ行こう!MAX」のおかげというわけで、理沙ちゃんは、V6にお礼がしたいと、彼らをメルパルクホールに招き、バレエを披露する。踊ったのは「ドン・キ」のGPdD。パートナーがいないのでキトリのヴァリエーションのみだが、自信にあふれ、幸せそうに踊る彼女がいた。
一流のバレリーナになるのはまだまだ大変だろうが、いつの日かプロになって、舞台を見せてほしいものだ。そのためにも彼女の名前は覚えておこうと思う。
(最近非常に忙しく、「エトワールガラ」も書きかけでUPできない。もう少し簡潔に書けるといいのだが)
ダンスオペラ「神曲」 2 モダンバレエ「イエルマ」
米澤唯さんがマリアの役で踊るはずだったが、ケガのため降板、コンプレクションズ・コンテンポラリー・バレエの榊原さんが代役を務めることとなった。
この「イエルマ」についても、予習不足だったので、見てから調べたが、あの「血の婚礼」を書いたスペインの戯曲家、ガルシア・ロルカの3大悲劇の一つ「イエルマ」をバレエ化したものである。
戯曲の方には、子供ができずに悩む女イエルマと、その夫ファン、友人で子供ができるマリアの他に、イエルマと微妙な関係になる男性ヴィクトルが登場する。が、バレエにはその男は登場しない。3人の男性が羊飼いとして出てくるが、そのうちの一人がヴィクトルという設定かと思うとそうでもないようだ。
最初舞台の緞帳は上がっている。4面舞台を持つステージの奥は深い。何もない前方の上には、梁を表すカーブした木材が二ヶ所ついている。一番奥に穴だらけの壁があり、真ん中にドアの幅ほどの空間が空き、その奥にトイレのようなものが見える。カオスの「春の祭典」にはバスタブが出てくるが、これは別の演目で、カオスの出番は第2部だから関係ないんだよな〜と思っていたら、ショパンのピアノ曲が始まった。「レ・シルフィード」の第1曲プレリュード 作品28の7、いわゆる「太田胃散」のCM曲。(笑)
白いターバンを頭に巻き、白いエプロン風の衣裳を着けた30人ばかりのダンサーが、揃って同じような振付で踊る姿は圧巻ではあるが、いつの時代なのか、昔のヨーロッパ風にしては垢抜けないような、レトロな雰囲気である。トイレにファンが座って、真っ赤な衣裳のイエルマと抱き合ったりしているのが何か思わせぶりである。二人も、前の女達(やはり洗濯女という設定らしい)に混じって踊るが、中に3人男性もいる。 時折フォーメーションが変わるが、同じ衣裳、ほとんど同じ振付で、個体識別は難しい。没個性の洗濯女の集団を表しているのだろうか。その中で、赤い衣裳の小出さんの踊りは際立って素晴らしい。ファンの後藤さんも長身だし、本来踊りも上手いのだが、役の上では、妻の気持ちを理解しない男として描かれるので、魅力に欠けた振付になっているのか、抑えた演技という感じである。
やがて、コール・ドが去って、トイレの所にまた二人が戻っていると、マリアの榊原さんが一人踊る。格好は洗濯女達と同じ衣裳だが、お腹を抱えて、別に出っ張っているわけではないが、妊婦だということを連想させる。イエルマはそれを羨ましく思う。「イエルマ」というのは「不毛の」という意味で、彼女は石女なのだが、原因はどうやら夫にあるらしい。彼女は子供を渇望するが、それを叶えてくれない夫をついには絞め殺してしまう。彼女は自ら子供との縁を絶ちきってしまい苦悩する、という悲劇が、「レ・シルフィードの曲に乗って展開する。
う〜ん、ロルカの戯曲は確かに(当時の)名作ということなのだが、現代にそれを演じようとすると、観客の共感は得られるのだろうか。彼の生きていた時代、20世紀前半のスペインにおいては、特にアンダルシア地方のような田舎では女性への差別も激しく、子供を産めないということが人生の大きな絶望的要素であったのだろうが、あくまで過去の物語として語られれば理解できないこともないが、その手法までがちょっと古くさく感じられるので、いまひとつ感動できない。イエルマがなぜ夫を殺さなければならなかったのかも、原作では理解できないでもないが、このバレエではそれが現されていないように思う。
ちょっと、この小出&後藤ペアの出演がもったいなく思えてしまうような演出だった。二人とも愛知県出身だから出てくれたのだろうけれど。とりあえず、こっちが先でよかったと思った。
こちらに舞台のリハーサル風景が出ているので雰囲気はわかるかもしれない。
現代の日本では子供ができなからといってそれほど差別が行われているわけではないだろうが、少し昔、確かに自分の母親の時代はそういうこともあったかもしれない。ロルカが暗殺されたのは1930年代だから、こうした演劇は当時のフランコ政権下のスペインにおいては、反社会的ととられたのかもしれない。ほんの半世紀ほどの間に人間の価値観も大きく変わったものだ、とは思う。とはいえ、現代が必ずしも確実に人権が保障されている時代と言えるわけでもないけれど。
これを書くにあたり参考にしたのは次のサイトである。
フェデリコ・ガルシア・ロルカ:wikipediaの記述
「ロルカ 暗殺の丘」という映画もある。これは聞いたことがあったが結局見損なった。
こんな演劇もあったようだ。(ちょっと脚色してあるかも。でもわかりやすい)
クリスティーナ・オヨスもフラメンコで踊っているし。
やはりロルカは「血の婚礼」の方がよく知られている。ガデスとオヨスのフラメンコがDVDになっている。
また、森山未来主演の「血の婚礼」の方は、ちょっと興味はあったのだが見損なってしまった。
これの再放送が来月WOWOWであるそうだ。
*9月1日(月) 12:10〜
この「イエルマ」についても、予習不足だったので、見てから調べたが、あの「血の婚礼」を書いたスペインの戯曲家、ガルシア・ロルカの3大悲劇の一つ「イエルマ」をバレエ化したものである。
戯曲の方には、子供ができずに悩む女イエルマと、その夫ファン、友人で子供ができるマリアの他に、イエルマと微妙な関係になる男性ヴィクトルが登場する。が、バレエにはその男は登場しない。3人の男性が羊飼いとして出てくるが、そのうちの一人がヴィクトルという設定かと思うとそうでもないようだ。
最初舞台の緞帳は上がっている。4面舞台を持つステージの奥は深い。何もない前方の上には、梁を表すカーブした木材が二ヶ所ついている。一番奥に穴だらけの壁があり、真ん中にドアの幅ほどの空間が空き、その奥にトイレのようなものが見える。カオスの「春の祭典」にはバスタブが出てくるが、これは別の演目で、カオスの出番は第2部だから関係ないんだよな〜と思っていたら、ショパンのピアノ曲が始まった。「レ・シルフィード」の第1曲プレリュード 作品28の7、いわゆる「太田胃散」のCM曲。(笑)
白いターバンを頭に巻き、白いエプロン風の衣裳を着けた30人ばかりのダンサーが、揃って同じような振付で踊る姿は圧巻ではあるが、いつの時代なのか、昔のヨーロッパ風にしては垢抜けないような、レトロな雰囲気である。トイレにファンが座って、真っ赤な衣裳のイエルマと抱き合ったりしているのが何か思わせぶりである。二人も、前の女達(やはり洗濯女という設定らしい)に混じって踊るが、中に3人男性もいる。 時折フォーメーションが変わるが、同じ衣裳、ほとんど同じ振付で、個体識別は難しい。没個性の洗濯女の集団を表しているのだろうか。その中で、赤い衣裳の小出さんの踊りは際立って素晴らしい。ファンの後藤さんも長身だし、本来踊りも上手いのだが、役の上では、妻の気持ちを理解しない男として描かれるので、魅力に欠けた振付になっているのか、抑えた演技という感じである。
やがて、コール・ドが去って、トイレの所にまた二人が戻っていると、マリアの榊原さんが一人踊る。格好は洗濯女達と同じ衣裳だが、お腹を抱えて、別に出っ張っているわけではないが、妊婦だということを連想させる。イエルマはそれを羨ましく思う。「イエルマ」というのは「不毛の」という意味で、彼女は石女なのだが、原因はどうやら夫にあるらしい。彼女は子供を渇望するが、それを叶えてくれない夫をついには絞め殺してしまう。彼女は自ら子供との縁を絶ちきってしまい苦悩する、という悲劇が、「レ・シルフィードの曲に乗って展開する。
う〜ん、ロルカの戯曲は確かに(当時の)名作ということなのだが、現代にそれを演じようとすると、観客の共感は得られるのだろうか。彼の生きていた時代、20世紀前半のスペインにおいては、特にアンダルシア地方のような田舎では女性への差別も激しく、子供を産めないということが人生の大きな絶望的要素であったのだろうが、あくまで過去の物語として語られれば理解できないこともないが、その手法までがちょっと古くさく感じられるので、いまひとつ感動できない。イエルマがなぜ夫を殺さなければならなかったのかも、原作では理解できないでもないが、このバレエではそれが現されていないように思う。
ちょっと、この小出&後藤ペアの出演がもったいなく思えてしまうような演出だった。二人とも愛知県出身だから出てくれたのだろうけれど。とりあえず、こっちが先でよかったと思った。
こちらに舞台のリハーサル風景が出ているので雰囲気はわかるかもしれない。
現代の日本では子供ができなからといってそれほど差別が行われているわけではないだろうが、少し昔、確かに自分の母親の時代はそういうこともあったかもしれない。ロルカが暗殺されたのは1930年代だから、こうした演劇は当時のフランコ政権下のスペインにおいては、反社会的ととられたのかもしれない。ほんの半世紀ほどの間に人間の価値観も大きく変わったものだ、とは思う。とはいえ、現代が必ずしも確実に人権が保障されている時代と言えるわけでもないけれど。
これを書くにあたり参考にしたのは次のサイトである。
フェデリコ・ガルシア・ロルカ:wikipediaの記述
「ロルカ 暗殺の丘」という映画もある。これは聞いたことがあったが結局見損なった。
こんな演劇もあったようだ。(ちょっと脚色してあるかも。でもわかりやすい)
クリスティーナ・オヨスもフラメンコで踊っているし。
やはりロルカは「血の婚礼」の方がよく知られている。ガデスとオヨスのフラメンコがDVDになっている。
また、森山未来主演の「血の婚礼」の方は、ちょっと興味はあったのだが見損なってしまった。
これの再放送が来月WOWOWであるそうだ。
*9月1日(月) 12:10〜
吉田都さんのインタビュー@nifty
@niftyビジネスのページに吉田都さんのインタビューが出ていた。
すでに何度もメディアに取り上げられ、語り尽くされたかに見える彼女のロイヤルバレエでの経験だが、ロイヤル来日の年でもあるし、載せておこう。
彼女の今後の出演予定も出ている。
【吉田都さんの2008年度 公演スケジュール】
■「海賊」 Kバレエカンパニー
8月1日(金)/8月2日(土) @東京 文京シビックホール
■「コッペリア」 Kバレエカンパニー
10月17日(金) @東京 Bunkamura オーチャードホール
11月1日(土) @大宮 大宮ソニックシティ 大ホール
11月8日(土) @新潟 新潟県民会館
■「くるみ割り人形」 英国ロイヤルバレエ団
12月15日(月)/12月19日(金) @英国ロイヤルオペラハウス ※海外公演
すでに何度もメディアに取り上げられ、語り尽くされたかに見える彼女のロイヤルバレエでの経験だが、ロイヤル来日の年でもあるし、載せておこう。
彼女の今後の出演予定も出ている。
【吉田都さんの2008年度 公演スケジュール】
■「海賊」 Kバレエカンパニー
8月1日(金)/8月2日(土) @東京 文京シビックホール
■「コッペリア」 Kバレエカンパニー
10月17日(金) @東京 Bunkamura オーチャードホール
11月1日(土) @大宮 大宮ソニックシティ 大ホール
11月8日(土) @新潟 新潟県民会館
■「くるみ割り人形」 英国ロイヤルバレエ団
12月15日(月)/12月19日(金) @英国ロイヤルオペラハウス ※海外公演
DVD「バレエの祭典」

バレエの祭典
ABTの公演の会場で売られていたDVDで、他の商品は全部持っていたので、珍しいと思い、これを購入した。ニーナが出場していたので販売されていたのだろう。
1981年に開かれた第4回モスクワ国際バレエ・コンクールのドキュメンタリーである。このコンクールは4年に1度開かれ、ロシア国内のみならず世界中から優れたダンサーが集まるのだが、この回は特に秀逸で、名だたるメンバーが出場している。この中で、現在も現役で活躍しているダンサーはおそらくニーナくらいのものだろうけれど、旧ソ連時代のロシアバレエ界の底力を感じさせるコンクールである。
当時、ニーナはまだジュニアで、同じくジュニアのボリショイのダンサー、アンドリエス・リエパと「眠り」を踊っているが、彼女の出演場面は必ずしも多くはない。しかし、それ以外に素晴らしいダンサーが目白押しで、語り尽くせないほどである。
まず、何と言っても圧倒的なテクニックとパワーで、グランプリを獲得したイレク・ムハメドフ。ボリショイのスターから、英国ロイヤルバレエに移籍して活躍したダンサーだが、まずガリーナ・クラピービナとの「春の祭典」では驚異的な跳躍を見せてくれる。「ドン・キホーテ」でも、回転・跳躍ともに文句のつけようのないバジルを演じている。ボリショイバレエの「精髄」シリーズのスパルタクス、ロミオ等の他、ロイヤルの「ラ・バヤデール」のソロル等に映像を多く残しているが、私が見た当時は、もうすでにかなり逞しい体型(と言っても決して太くはない、筋骨隆々タイプ)だったが、このコンクール時はスリムで長身、とてもカッコイイ。
そして、同じく「精髄」シリーズのスター、ユーリ・ヴァシュチェンコをパートナーに「黒鳥」「ソネット」で美しく踊るアラ・ハニアシヴィリ。名前から言って、ニーナと同じグルジア系のダンサーのようだが、この人の映像は「精髄」シリーズに全くないので、ボリショイで活躍したのかどうかわからないが、このコンクールの踊りは素晴らしい。
また、モスクワ音楽劇場のスター、ウラジミール・キリーロフと踊るマルガリータ・ペルクン=ベベジチの「スパルタクス」のフリギアは、深い内面性を表現しているのが素晴らしいし、海賊もよかった。キリーロフもスリムでとてもハンサムである。この人も、その後の活躍を知らないのが残念だ。
ベネズエラのヤニス・ピッケリスもクランコ版のロミジュリが美しいし、「ドン・キ」ではムハメドフとはまた違った甘いバジルである。でも、ベネズエラのダンサーでは、その後の活躍の場を見るチャンスもなかったようなのが惜しまれる。どこのバレエ団に所属していたのであろうか。
その他、フロリナ王女を踊ったABTのアマンダ・マッケロー、「コッペリア」のカナダのマルチン・ラミー、
「三文オペラ」のジジ・ハイアット、(私はこの人のノイマイヤー版「椿姫」を97年に見ている) 「エスメラルダ」を踊るナターリア・アルヒーポワ(ボリショイ「くるみ」のマーシャや「眠り」の赤頭巾ちゃん等、精髄シリーズに多く出演)、アンナ・クシネリョーワ(キエフで「眠り」のオーロラや「森の詩」のマフカを主演)とプティ版「エスメラルダ」を踊るマリインスキー(当時キーロフ)のコンスタンチン・ザクリンスキー、スミルノワ等、本当に名ダンサーの踊りが見られ、ちょっとしたガラ・コンサートのように見応えがある。
この年は、あまりの優秀さに、金賞を8名にしたほど。その頂点に立ったのがグランプリ受賞のムハメドフであるが、ニーナもジュニアながら最高点で金賞を受賞した。
その他の金賞はアラ・ハニアシヴィリ、ヤニス・ピッケリス、マルガリータ・ペルクン=ベベジチ、ジュニアではアンドリス・リエパ、アマンダ・マッケロー、ニーナ・アルヒポワ。
受賞こそなかったが、前述のように素晴らしいダンサーの映像も多い。
また、審査員もガリーナ・イワノワ、ロバート・ジョフリー、イヴェット・ショヴィレ、アリシア・アロンソ等の往年の名ダンサー揃いで、更に審査委員長はボリショイのユーリ・グリゴローヴィチが務めている。
レペシンスカヤのダンサー指導の場面もあり、税込み¥3,990は決して高くはないのでは。
ABT 「オールスター・ガラ」@びわ湖ホール 7月26日(土) 18:00〜
コレーラの降板により、こちらも変更があり、ニーナの「海賊」は「瀕死」に変わるわ、My王子@ABTベロセルコフスキーの出演はなくなるわで、ややモーチベーション下がり気味で行ったびわ湖だったが、蓋を開けてみたら、更に変更で嬉しい結果になった。とはいえ...
こちらが劇場のサイトに出ている変更のお知らせなのだが、それがさらに変わっていた。
東京の17日のガラに、さらに「海賊」「瀕死」が加わって、しかもお値段はS席が¥6,000も安いなんて。びわ湖ホールエライッ!と思ったまではよかったのだけどね...
<演目&キャスト>
*「ラ・バヤデール」:第1幕のパ・ダクシオン
ミシェル・ワイルズ、デイヴィッド・ホールバーグ(変更なし)
東京の17日と同じだった。とはいえ、連日の公演で、少しダンサーもややお疲れかな?という感じがした。ホールバーグはハンサムで上手いし、ミシェル・ワイルズも達者に踊るのだが、mmm、やはりプティパの振付がややバランシンぽく感じられるのはABTなのでしかたないのかな。相変わらずシューズの音は大きいし。しかし、ガラで「バヤデール」と言えば、普通は第3幕「影の王国」の場面だろうに、何で婚約式のパ・ダクシオンなのだろう。まぁ、それなりに派手で華やかで、女性ソリスト達の、孔雀の羽模様のブルーと紫の衣裳、ミシェルの黄色いコードレースの衣裳は美しくはあったが。一応後にコール・ドも控え、少し踊ってくれた。
が、何と言ってもひどかったのはオーケストラ。最初のメチャクチャでかいホルン(?)といい、「ラ・バヤ」の音楽になっていない。オペラハウス管弦楽団、ダメじゃん!
*「マノン」:第1幕のパ・ド・ドゥ (寝室のパ・ド・ドゥ)
ジュリー・ケント、 マルセロ・ゴメス(変更なし)
やはり東京と同じだった。そして、ジュリーは東京と同じように本当に素晴らしかった。リフトも完璧で、ガラとはいえドラマが感じられた。ゴメスはちょっとサポートに徹した感があって、彼の踊りももっと見たかった。
*「白鳥の湖」:第2幕のグラン・アダージオ (追加演目)
イリーナ・ドヴォロベンコ、マキシム・ベロセルコフスキー
最初この二人は「ドンキ」の予定、コレーラの降板によるキャスト変更後は、イリーナとコリー・スターンズの「白鳥」になり、マキシムが踊らないなんて、と思ったら、踊ってくれたのはよかったのだが、東京ではあった、バックのコール・ドがなく、二人だけのアダージオで、淋しかった。もう関西では「白鳥」はないので、白鳥の衣裳を片づけてしまったのだろうか。(笑)全幕の「白鳥」と同じ衣裳だったが、マキシム、何となくお疲れなのか、カーテン・コールでやや元気がなかったように思えた。
またまたオーケストラがひどく、ハープの音も途切れたり、もうムードぶちこわしで、すごく気持ち悪い音楽だった。こんなチャイコフスキー、酷すぎる。二人の踊りはとても美しかったのに。
*「シナトラ組曲」
ミスティ・コープランド(←ルチアナ・パリスから変更) ホセ・マヌエル・カレーニョ
”夜のストレンジャー””オール・ザ・ウェイ””マイ・ウェイ””ワン・フォー・マイ・ベビー(アンド・ワン・モア・フォー・ザ・ロード)”
何だか短いな、と思ったら東京より一曲少なかった。東京ではパリスとゴメスのペアだった。カレーニョはやはりとってもエレガントだった。が、シナトラの曲はやはり、ゴメスのようなワイルドなダンサーの方が似合うのかもしれない。最後のソロで足を滑らせていく振付のところ、カレーニョにしては珍しく、ちょっとやりにくそうで、一瞬ミスかな?と思うような時があった。でも、こういう演目はいかにもABTらしいし、カレーニョのこういう踊りも見られてよかった。
*「海賊」:第2幕のパ・ド・ドゥ
ジリアン・マーフィー、ゲンナジー・サヴェリエフ(←ニーナ&コレーラから変更)
第2幕のパ・ド・ドゥと言えば、メドーラとアリのに決まっていると思っていたら、なんと、こっちも「寝室(洞窟)のパ・ド・ドゥ」(メドーラ&コンラッド)だった。確かに、すごいフィッシュ・ダイヴや、最後マーフィーを逆さに抱えるなど、サポートの難しいリフトの連続技はあったが、やや地味な感じは否めない。せっかくのサヴェリエフなら、むしろ1幕の「奴隷のパ・ド・ドゥ」だったら彼の超絶技巧が見られてよかったのに。明日の大阪でやるから、今日は控えたのかしら。ニーナ&コレーラだったらきっとメドーラ&アリの踊りだったんだろうな〜
*「瀕死の白鳥」 (追加演目)
ニーナ・アナニアシヴィリ
パートナーのコレーラが出られなくなったので、一人で瀕死。カレーニョならアリの代役もできただろうに。ニーナの「瀕死」は、実は初めて見た。とはいえ、2004年のニーナガラと、昨年のグルジアバレエの「白鳥の湖」の最後は「瀕死」の振りで登場するので、あの腕の動きは見ているし、ABTの「白鳥」でも、王子と出会ってすぐの退場場面では同じように腕を振っている。わずか4分の短い演目だが、最後で片足を前に伸ばし、反対の膝をついたポーズのまま、グルッと半回転して、首を垂れて終わったので驚いた。とてもドラマティックな白鳥だった。カーテン・コールが3度もあり、素晴らしい踊りにブラボーの嵐で、最後のコールの時は腕を振り身体を小刻みに震わす白鳥のポーズで登場してくれた。やはり彼女は素晴らしい。私にとってはABT最高のダンサーだ。
*「ドン・キホーテ」
シオマラ・レイエス、エルマン・コルネホ(←イリーナ&マキシムから変更)
二人とも、前回来日の時の「ドンキ」と同じ白に赤いラインの入った衣裳。レイエスは小柄な感じだが、キビキビした動きで、フェッテの時腕を交互に上下させるので赤い扇が目立つ。コルネホはさすがの超絶技巧、ABTの熊川哲也、という感じ。ジャンプは高いし、回転も長い。会場は大いに湧いた。やはり関西では、フェッテの時の手拍子はお約束なのかな〜 普段は眉をひそめる私だけど、レイエスはそれに合わせてリズムをくずすこともなかったので、まぁよしとしようか。ただ、最後の回転では32回回らず、28回くらいになってしまったのがやや残念。
私の後にブラボーおじさんがいて、ニーナの出演のあたりから盛んに「ブラボー」を跳ばし始めた。「ラ」の音が妙に硬いと思ったら、外国の人だった。
(休憩25分)
*ラビット&ローグ
ローグ(ならず者): イーサン・スティーフェル
ラビット(紳士): サーシャ・ラデツキー
ラグ・カップル: クリスティ・ブーン、コリー・スターンズ
ガムラン・カップル: パロマ・ヘレーラ、ゲンナジー・サヴェリエフ
他
ジリアン・マーフィーの出演がなくなったせいか、客席のど真ん中に、ケビン・マッケンジーと並んでマーフィーが座っていた。周りの人がサインをもらっていた。
東京で見た時は、なぜか睡魔に襲われてしまった演目だが、今回じっくり見られて、結構おもしろかった。笑いを誘うような振付もあり、とっても楽しめた。ラデツキーは両肩にタトゥーをしていたので、彼の方がならず者に見えてしまった。
ソリストもコール・ドも、まぁ全員がよく動くこと、踊りまくりで、すごいスタミナだな、と思った。スティ−フェルとラデツキーは喧嘩踊りという感じで、お互いに牽制しあい、カーテンコールまで、ラデツキーが後ろ向きにステップを決めて出てくると、スティーフェルはゴロゴロ転がりながら出てくる、という風に最後まで競い合っていた。ラグ・カップルのコリー・スターンズは、背も高く、コール・ドながらなかなかいい踊りをしていた。変更されたとはいえ、一時、イリーナのパートナーとしてキャスト表に載っていたくらいだから、実力があるのだろう。今後の成長が楽しみなダンサーだ。
ガムラン・カップルの衣裳は、白いせいか、ドレープのせいか、ダンサーが太って見えてしまう。男性の衣裳もやや垢抜けない感じがした。他のダンサーは、黒や銀、トウシューズも銀で、ワンピース水着タイプあり、セパレートタイプあり、ホルターネックあり、と、モノクロだが工夫が見られる。
また、照明がおもしろく、黒いダンサーの時はいくつも小さく上から下へ照らす照明、白いダンサーの時は、横から照らす照明となっていて、なかなか興味深かった。
この演目の音楽は結構よかった。ガムランぽい音楽はテープなのだろうか?それにオーケストラをかぶせて、とても音響が深くて素晴らしかった。前半は一体何だったの?
そういえば、大阪のロイヤル・ガラでも、いわゆるガラ演目の前半の音楽はかなりひどかったが、「オマージュ・トゥー・ザ・クィーン」になったら急によくなって、それだけ特別に練習して他の演目は手を抜いたように思えたのだが、それと似ている感じがした。
補足だが、開演前ホールのラウンジで、コルパコワ先生発見。お茶を飲みながら、ABTのスタッフらしき男性2名と盛んに話をしておられた。(と言っても、熱っぽく語っていたのは男性1名の方だが。もちろん英語で)まだまだお元気でご活躍中のようであった。そういえば、前々回見たABTに比べたら、今回の舞台結構ロシア的な演目はそれらしい踊りになってるな〜と感じたのは、コルパコワ先生の薫陶の賜物なのだろうか、とふと感心してしまった。
こちらが劇場のサイトに出ている変更のお知らせなのだが、それがさらに変わっていた。
東京の17日のガラに、さらに「海賊」「瀕死」が加わって、しかもお値段はS席が¥6,000も安いなんて。びわ湖ホールエライッ!と思ったまではよかったのだけどね...
<演目&キャスト>
*「ラ・バヤデール」:第1幕のパ・ダクシオン
ミシェル・ワイルズ、デイヴィッド・ホールバーグ(変更なし)
東京の17日と同じだった。とはいえ、連日の公演で、少しダンサーもややお疲れかな?という感じがした。ホールバーグはハンサムで上手いし、ミシェル・ワイルズも達者に踊るのだが、mmm、やはりプティパの振付がややバランシンぽく感じられるのはABTなのでしかたないのかな。相変わらずシューズの音は大きいし。しかし、ガラで「バヤデール」と言えば、普通は第3幕「影の王国」の場面だろうに、何で婚約式のパ・ダクシオンなのだろう。まぁ、それなりに派手で華やかで、女性ソリスト達の、孔雀の羽模様のブルーと紫の衣裳、ミシェルの黄色いコードレースの衣裳は美しくはあったが。一応後にコール・ドも控え、少し踊ってくれた。
が、何と言ってもひどかったのはオーケストラ。最初のメチャクチャでかいホルン(?)といい、「ラ・バヤ」の音楽になっていない。オペラハウス管弦楽団、ダメじゃん!
*「マノン」:第1幕のパ・ド・ドゥ (寝室のパ・ド・ドゥ)
ジュリー・ケント、 マルセロ・ゴメス(変更なし)
やはり東京と同じだった。そして、ジュリーは東京と同じように本当に素晴らしかった。リフトも完璧で、ガラとはいえドラマが感じられた。ゴメスはちょっとサポートに徹した感があって、彼の踊りももっと見たかった。
*「白鳥の湖」:第2幕のグラン・アダージオ (追加演目)
イリーナ・ドヴォロベンコ、マキシム・ベロセルコフスキー
最初この二人は「ドンキ」の予定、コレーラの降板によるキャスト変更後は、イリーナとコリー・スターンズの「白鳥」になり、マキシムが踊らないなんて、と思ったら、踊ってくれたのはよかったのだが、東京ではあった、バックのコール・ドがなく、二人だけのアダージオで、淋しかった。もう関西では「白鳥」はないので、白鳥の衣裳を片づけてしまったのだろうか。(笑)全幕の「白鳥」と同じ衣裳だったが、マキシム、何となくお疲れなのか、カーテン・コールでやや元気がなかったように思えた。
またまたオーケストラがひどく、ハープの音も途切れたり、もうムードぶちこわしで、すごく気持ち悪い音楽だった。こんなチャイコフスキー、酷すぎる。二人の踊りはとても美しかったのに。
*「シナトラ組曲」
ミスティ・コープランド(←ルチアナ・パリスから変更) ホセ・マヌエル・カレーニョ
”夜のストレンジャー””オール・ザ・ウェイ””マイ・ウェイ””ワン・フォー・マイ・ベビー(アンド・ワン・モア・フォー・ザ・ロード)”
何だか短いな、と思ったら東京より一曲少なかった。東京ではパリスとゴメスのペアだった。カレーニョはやはりとってもエレガントだった。が、シナトラの曲はやはり、ゴメスのようなワイルドなダンサーの方が似合うのかもしれない。最後のソロで足を滑らせていく振付のところ、カレーニョにしては珍しく、ちょっとやりにくそうで、一瞬ミスかな?と思うような時があった。でも、こういう演目はいかにもABTらしいし、カレーニョのこういう踊りも見られてよかった。
*「海賊」:第2幕のパ・ド・ドゥ
ジリアン・マーフィー、ゲンナジー・サヴェリエフ(←ニーナ&コレーラから変更)
第2幕のパ・ド・ドゥと言えば、メドーラとアリのに決まっていると思っていたら、なんと、こっちも「寝室(洞窟)のパ・ド・ドゥ」(メドーラ&コンラッド)だった。確かに、すごいフィッシュ・ダイヴや、最後マーフィーを逆さに抱えるなど、サポートの難しいリフトの連続技はあったが、やや地味な感じは否めない。せっかくのサヴェリエフなら、むしろ1幕の「奴隷のパ・ド・ドゥ」だったら彼の超絶技巧が見られてよかったのに。明日の大阪でやるから、今日は控えたのかしら。ニーナ&コレーラだったらきっとメドーラ&アリの踊りだったんだろうな〜
*「瀕死の白鳥」 (追加演目)
ニーナ・アナニアシヴィリ
パートナーのコレーラが出られなくなったので、一人で瀕死。カレーニョならアリの代役もできただろうに。ニーナの「瀕死」は、実は初めて見た。とはいえ、2004年のニーナガラと、昨年のグルジアバレエの「白鳥の湖」の最後は「瀕死」の振りで登場するので、あの腕の動きは見ているし、ABTの「白鳥」でも、王子と出会ってすぐの退場場面では同じように腕を振っている。わずか4分の短い演目だが、最後で片足を前に伸ばし、反対の膝をついたポーズのまま、グルッと半回転して、首を垂れて終わったので驚いた。とてもドラマティックな白鳥だった。カーテン・コールが3度もあり、素晴らしい踊りにブラボーの嵐で、最後のコールの時は腕を振り身体を小刻みに震わす白鳥のポーズで登場してくれた。やはり彼女は素晴らしい。私にとってはABT最高のダンサーだ。
*「ドン・キホーテ」
シオマラ・レイエス、エルマン・コルネホ(←イリーナ&マキシムから変更)
二人とも、前回来日の時の「ドンキ」と同じ白に赤いラインの入った衣裳。レイエスは小柄な感じだが、キビキビした動きで、フェッテの時腕を交互に上下させるので赤い扇が目立つ。コルネホはさすがの超絶技巧、ABTの熊川哲也、という感じ。ジャンプは高いし、回転も長い。会場は大いに湧いた。やはり関西では、フェッテの時の手拍子はお約束なのかな〜 普段は眉をひそめる私だけど、レイエスはそれに合わせてリズムをくずすこともなかったので、まぁよしとしようか。ただ、最後の回転では32回回らず、28回くらいになってしまったのがやや残念。
私の後にブラボーおじさんがいて、ニーナの出演のあたりから盛んに「ブラボー」を跳ばし始めた。「ラ」の音が妙に硬いと思ったら、外国の人だった。
(休憩25分)
*ラビット&ローグ
ローグ(ならず者): イーサン・スティーフェル
ラビット(紳士): サーシャ・ラデツキー
ラグ・カップル: クリスティ・ブーン、コリー・スターンズ
ガムラン・カップル: パロマ・ヘレーラ、ゲンナジー・サヴェリエフ
他
ジリアン・マーフィーの出演がなくなったせいか、客席のど真ん中に、ケビン・マッケンジーと並んでマーフィーが座っていた。周りの人がサインをもらっていた。
東京で見た時は、なぜか睡魔に襲われてしまった演目だが、今回じっくり見られて、結構おもしろかった。笑いを誘うような振付もあり、とっても楽しめた。ラデツキーは両肩にタトゥーをしていたので、彼の方がならず者に見えてしまった。
ソリストもコール・ドも、まぁ全員がよく動くこと、踊りまくりで、すごいスタミナだな、と思った。スティ−フェルとラデツキーは喧嘩踊りという感じで、お互いに牽制しあい、カーテンコールまで、ラデツキーが後ろ向きにステップを決めて出てくると、スティーフェルはゴロゴロ転がりながら出てくる、という風に最後まで競い合っていた。ラグ・カップルのコリー・スターンズは、背も高く、コール・ドながらなかなかいい踊りをしていた。変更されたとはいえ、一時、イリーナのパートナーとしてキャスト表に載っていたくらいだから、実力があるのだろう。今後の成長が楽しみなダンサーだ。
ガムラン・カップルの衣裳は、白いせいか、ドレープのせいか、ダンサーが太って見えてしまう。男性の衣裳もやや垢抜けない感じがした。他のダンサーは、黒や銀、トウシューズも銀で、ワンピース水着タイプあり、セパレートタイプあり、ホルターネックあり、と、モノクロだが工夫が見られる。
また、照明がおもしろく、黒いダンサーの時はいくつも小さく上から下へ照らす照明、白いダンサーの時は、横から照らす照明となっていて、なかなか興味深かった。
この演目の音楽は結構よかった。ガムランぽい音楽はテープなのだろうか?それにオーケストラをかぶせて、とても音響が深くて素晴らしかった。前半は一体何だったの?
そういえば、大阪のロイヤル・ガラでも、いわゆるガラ演目の前半の音楽はかなりひどかったが、「オマージュ・トゥー・ザ・クィーン」になったら急によくなって、それだけ特別に練習して他の演目は手を抜いたように思えたのだが、それと似ている感じがした。
補足だが、開演前ホールのラウンジで、コルパコワ先生発見。お茶を飲みながら、ABTのスタッフらしき男性2名と盛んに話をしておられた。(と言っても、熱っぽく語っていたのは男性1名の方だが。もちろん英語で)まだまだお元気でご活躍中のようであった。そういえば、前々回見たABTに比べたら、今回の舞台結構ロシア的な演目はそれらしい踊りになってるな〜と感じたのは、コルパコワ先生の薫陶の賜物なのだろうか、とふと感心してしまった。

