氷の上のスワン・レイク---白鳥の湖---

ちょっとおもしろそうだったので、見に行ったが、やはり、スケートがメイン。「白鳥の湖」というストーリーをスケートで表現したものと言った方がいいほどで、バレエ的要素は、全体の1〜2割だろうか。ストーリーもオリジナルとは少し違っているし、音楽は全てチャイコフスキーの「白鳥の湖」だが、順番はかなり変わっており、アレンジしてある箇所もある。ほとんどスケート靴だが、氷上でポワントの時も少しだけあった。
公式サイトはこちら。
ここで動画も見ることができる。
8月25日(土) 1:00p.m.〜 兵庫県立芸術文化センター 大ホール
[キャスト]
ジークフリード王子:スタニスラフ・エフドキモフ
オデット:エレナ・ボゴスパシーバ
オディール:スヴェトラーナ・マスケヴィッチ
ロットバルト:マキシム・ベリアコフ
ベノ:アレクセイ・ミニン
女王:エレナ・ボルデンコ
その他:インペリアル・アイス・スターズ
兵庫県立芸術文化センターは初めて行ったが、阪急の西宮北口駅からすぐで、アクセスも良く、新しいのでとてもきれいだ。黒っぽい木材が多く使われており、感じが少し新国立劇場に似ているが、あんな無駄なスペースは取っていない割に広々と感じられる。必要な所は広く取り、そうでないところは省スペースになっているようで、トイレも多いし、ホールの座席も千鳥掛けで見やすそうで、なかなか理想的な良い劇場のようだ。
今回はオーケストラボックスがないので、その部分が座席になっており、ここは段差が少ないため少し見にくいかもしれない。
会場に入ると、緞帳の代わりに、カンパニー所有の紗幕がかかっており、湖の向こうにロシア風の宮殿が描かれている。季節はまだ浅い春で、地面に残る雪の上に銀粉が使われてキラキラしている。時代設定がロマノフ朝ということなので、少し現代に近い。
以下、ストーリーは公式サイトに出ているので、ネタバレが嫌な人は読まないように。
とにかく、あんな狭いステージの上で(リンクの8分の1)ジャンプ、スピン、ステップ等のスケートの技術を駆使して作り上げる舞台は本当に素晴らしい。大人数でよくぶつかったりしないものだと思う。スケーターは、元はシングル、ペア、アイスダンスの選手、とさまざまだが、この舞台ではその全ての技術を使わないと務まらない。そして、さらに普段のリンクでは見られないようなそれ以上のテクニックがある。時折エッジの音が響くのもフィギュアスケートの雰囲気。
キャストは、セカンドかな?とも思ったが、ジークフリード王子は背が高くマッチョな感じ。脚が長くて、スケーティングは上手いし、力も強い。オデットは、スケートだけでなく演技力もあり、手の動きが美しい。さすが白鳥姫の役だけある。ポワントもはいていたのでバレエの基礎もあるのだろう。ロットバルトは小柄だがベテランらしいオーラとテクニックがあった。オディールはオデットとは別キャスト。こちらも美しくスケートも上手かった。
少し、「アクロバティック白鳥の湖」に似た部分も感じられたが、やはりヨーロッパ製なので、全体に洗練されており、とても楽しかった。
つくづく、チャイコフスキーの音楽は、本当に素晴らしい、と感じた公演であった。
補足(蛇足?)だが、休憩時間中に劇場内にいると、ステージ上の氷を整備する所が見られる。幕の前も少し氷の面になっているため、幕を上げて(水を撒きながら使える)専用のシャベルで整備していた。観客がステージの上の氷を触って「あ、ほんまに冷たいわ」と言っていた。関西のオバチャンやな〜、って感じだった。
また、芸文センターのHPには、会場が非常に冷えるので、服装に注意、とあったので、昨年「ドリーム・オン・アイス」に行った時の悪夢が蘇ったが、それほどでもなく、普通の冷房対策で十分だと思う。
フィギュアスケートの時は、最前列の人はダウンを着たり、厚めの膝掛けをかけたりしていた。冷気が下から上がってきて、プラスチックのベンチなのでとても冷たく、自分の冷え対策の甘さを感じたのであったが、劇場では最前列なら氷のしぶきが飛んできたり、ドライアイスの冷気が流れ落ちることもあるかもしれないが(これはほんの一時)、オケピのあたりでなければ大丈夫だろう。
この先ネタバレ注意報発令中。(笑)
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